Whenever Wherever Festival 2009

About Festival Program

ウェン・ウェア・フェスティバル(WWFes)は、アーティストが考えたユニークで多様なプログラムを中心にして成り立つダンス・フェスティバルです。そして、アーティスト同士の世代を超えたオープンなコミュニケーションを前提とする、創作プロセス重視のプログラムが多く組まれていることも特徴の一つです。
また、それぞれのプログラムは、参加者が一方的に享受するだけでなく、アーティストとともに体験し、探求するものがほとんどです。一方、アーティストは言葉などダンス以外の手段で伝達したり、観客を巻き込んだ公演や、美術家や音楽家との協同制作を行ないます。
そして対話の場として、ラウンドテーブルを設けます。 ここでも、公演からだけでは引き出されないアーティストの言葉を交換することで、その問題意識を明るみにし、身体芸術への新たなパースペクティヴを描き出していきます。


期間:
2009年6月27日[土]―7月12日[日]
会場:
スタジオ アーキタンツ
森下スタジオ Bスタジオ

  • 会場は、新人振付家育成のためのスタジオシリーズのみ、スタジオ アーキタンツ。
  • ほか会場記載のないプログラムはすべて、森下スタジオ Bスタジオにて実施。


主催:Body Arts Laboratory
助成:財団法人セゾン文化財団/トヨタ芸術環境KAIZENプロジェクト
協力:スタジオ アーキタンツ


開催に寄せて

山崎広太

山崎が2001年より、日本を離れ、NYをベースに活動し7年の歳月が過ぎました。そこでもっとも感じたのは、欧米と日本のダンス環境の違いでした。環境を少しでも良くするために必要なことは、アーティスト主導型のオーガニゼーションの設立であり、そのことへの効果として、最初に取り組むべきことは、日本の土壌に見合った新しいスタイルで、美術、音楽、ダンス等が交差するアートのフェスティバルの開催だと考えました。またオーガニゼーションBALは、アーティストによるアーティストのためのオーガニゼーションであり、ダンスの世界におけるヒエラルキーを無くし、アートのコミュニティが市民社会に広がり、自由にアーティストが関係できることをめざします。

この6月から始まるWWFesの特徴は、振付家、アーティストがテーマを決めて、受講生とともに考えを共有し、模索するシリーズです。今回、多数のアーティストに講師となっていただくことができました。こうしたワークショップは、今まであまり日本にはありませんでした。
内田樹さんの著書の中で、「言いたいこと」は「言葉」のあとに存在し始める。「私」は「私が発した言葉」の事後的効果として存在し始める、というくだりがありました。自分の中にある、わけのわからないものを、とりあえず、言語化したり、提示することが、そのあとの、創造への大きな足がかりとなるのでは、と思うのです。

今回、初めて立ち上げたフェスティバルであり、残念ながら、金銭面での助成はない故、公演自体は少なくなりました。しかし確実にアーティスト同士の化学反応が生まれ未来に繋がるものと確信します。

Photo: Cecil Pitois

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