Whenever Wherever Festival 2010

透明なサイト・スぺシフィック

7/15[木]13:00-13:20|渋谷駅南口にて決行

企画:山崎広太
参加者:受講生有志

日常の人々が行き交う、都市や電車の中で 自分の身体をわざと客体化し、同時に周りを意識して、存在すること。そこにwaitingすること。都市のいくつかのポイントで、それぞれが waitingし、パフォーマー、気づいたお客さん共々、同時に、普段見慣れている風景を見る。そこでは風景が全く違って見え、ある意味ダイナミズムがあ ると感じる。そして、パフォーマーは消えて行き、普段と変わらない風景になる。

山崎の舞踏の最初一歩がwaiting。それは外の世界を見て、尚かつ内なる世界を同時に見ること。内側と外側が同じ圧力で同時に支え合っているような力のイメージ。そして、あくまで普通の無名性の身体。都市は、激しいほどのディレクションで成り立っている。その無名性の身体を敢えて意識し、同時に街を見る、佇む。ここには通常のパフォーマンスが持っている祝祭性は、まったくない、そしてクール。これは未来に結ぶ新たなパフォーマンスの形態だと確信する。


山崎広太|Kota Yamazaki
振付家・ダンサー。カンパニーKota Yamazaki Fluid hug-hug主宰。ベントン大学ゲスト講師、コロンビア大学非常勤教授。1994年バニュレ国際振付賞、2007年NYダンス・パフォーマンスアワー ド・ベッシー賞受賞。主な作品に《Chinoise Flower》、伊東豊雄とのコラボレーション《Cholon》、ジャンメイ・アコギーとの共同振付《Fagaala》、セシール・ピトとのコラボレー ション《Rays of Space》など。10年9月、伊藤郁女の作品に出演(彩の国さいたま芸術劇場)。自身の振付において便利なために、まったく独自な視点からムーブメントを体系化したフルイド・テクニック教則本を執筆中。
http://www.kotayamazaki.com

Photo: Photo:Body Arts Laboratory

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