Whenever Wherever Festival 2010

プネウマとともに―ダンスとことばが出会う場所

7/10[土]19:00-|2,000円

キュレーター:林浩平


しゃべる、と位置のダンス
西村未奈

発する身体
公募パフォーマーと山崎広太による共同制作
[出演者募集 詳細]

空間に分配される、言葉になろうとする声、声になろうとする言葉
足立智美

詩とダンスのジョイント
三角みづ紀×笠井瑞丈
林浩平×JOU
吉田文憲×川野眞子
平田俊子×Abe"M"ARIA
稲川方人×工藤丈輝

トーク|ダンスのポエジー―ことばとからだ
「プネウマとともに」プログラム出演者(予定)


西村未奈|Mina Nishimura
東京生まれ。現在、ニューヨーク在住。ダンサーとして、山崎広太、David Gordon、DD Dorvillier、RoseAnne Spradlin、Yoshiko Chumaなどの公演、ツアーに参加。2007年には故ハリー・パーチの実験オペラで主役の一人を務める。振付家としては、ニューヨークのDTW、The Kitchen、Danspace Projectなどで新作を発表している。08年dunaPart(ブダペスト)、09年Impuls Tanz「danceWebプログラム」 (ウィーン) に招待され、エクスチェンジと研修を行なう。ベニントン大学ゲスト講師。

山崎広太|Kota Yamazaki
振付家・ダンサー。カンパニーKota Yamazaki Fluid hug-hug主宰。ベントン大学ゲスト講師、コロンビア大学非常勤教授。1994年バニュレ国際振付賞、2007年NYダンス・パフォーマンスアワー ド・ベッシー賞受賞。主な作品に《Chinoise Flower》、伊東豊雄とのコラボレーション《Cholon》、ジャンメイ・アコギーとの共同振付《Fagaala》、セシール・ピトとのコラボレー ション《Rays of Space》など。10年9月、伊藤郁女の作品に出演(彩の国さいたま芸術劇場)。自身の振付において便利なために、まったく独自な視点からムーブメントを体系化したフルイド・テクニック教則本を執筆中。
http://www.kotayamazaki.com

足立智美|Tomomi Adachi
ヴォイス、各種センサー、コンピュータ、自作楽器によるソロ演奏、音響詩、舞台音楽など幅広い領域で活動し、またインスタレーション作家、映像作家としても活動、非音楽家との大規模なアンサンブルのプロジェクトもおこなう。一柳慧、伊藤キム、坂田明、飯村隆彦、猫ひろしらと共演、テート・モダン、ポンピドゥー・センター、ウォーカーアートセンター等で公演。2007年にジョン・ケージの《ユーロペラ5》の日本初演の演出をてがける。
http://www.adachitomomi.com

三角みづ紀|Mizuki Misumi
1981年生れ。20歳頃奄美大島での病気療養中に『現代詩手帖』に詩を投稿、現代詩手帖賞を受賞する。第一詩集『オウバアキル』で中原中也賞、第二詩集『カナシヤル』で歴程新鋭賞、南日本文学賞を受賞。現代の流れにそった生々しくも冷静なことばで若者の支持を得る。音楽ユニットを組んでのライブ活動や映画制作なども行なう。他に詩集『錯覚しなければ』、小説集『骨、家へかえる』。

林浩平|Kohei Hayashi
1954年生まれ。恵泉女学園大学では文芸創作と近代文学を教える。その抒情詩はつねに喪失感と悲哀の色をたたえ、絵画的で音楽的。まさに気息(プネウマ)として天空に昇るポエジーを志向する。文学研究者として折口信夫、朔太郎、瀧口修造らを専攻する一方、テレビの文化番組や美術展企画などをコーディネートし、コンテンポラリーダンスの批評も行なう。詩集に『天使』『光の揺れる庭で』『心のどこにもうたが消えたときの哀歌』(近刊)。評論に『裸形の言ノ葉―吉増剛造を読む』『折口信夫 霊性の思索者』など。

吉田文憲|Fuminori Yoshida
1947年生まれ。全共闘世代としての深い挫折と喪失の体験を核に文学活動を始動させた。病いや衰弱を強いる社会現実に抗いながら詩的営為を持続する真摯な姿勢には共鳴する詩人も多い。秋田生れで宮沢賢治研究家でもある吉田は、東北の土俗に親しんだ女性的で穏やかな語りの力で、現代社会にあっての魂の救済を目指そうとする。主な詩集に『花輪線へ』『原子野』『六月の光、九月の椅子』など。評論集に『顕れる詩―言葉は他界に触れている』『宮沢賢治―妖しい文字の物語』『宮沢賢治―幻の郵便脚夫を求めて』ほか。

平田俊子|Toshiko Hirata
1955年生まれ。きわめつけのブラックユーモアと強靭なアイロニーのセンスは詩壇では特筆に値する。ほとんどの作はシンプルな説話構造を持ち、明快なオチは詩的カタルシスを生む。笑いをポエジーに直結させるのは稀有な才能。時には形而上的な主題の詩篇にも挑む。近年は幅広く小説や戯曲作品も手がけている。俳優・平田満らと詩の朗読劇の舞台活動も行なう。主な詩集に『ターミナル』『詩七日』『宝物』など。主な小説集に『ピアノ・サンド』『二人乗り』『スロープ』など。

稲川方人|Masato Inagawa
1949年生まれ。70年代半ばから現在まで一貫して尖鋭的な言語意識で現代詩の前線を牽引する。反制度の精神と強い倫理性に支えられたラディカルな詩の批評を行なう一方、ピュアな抒情性を孕んだ哀切きわまりない詩篇の書き手でもあって、若い世代の詩人らからも根強い支持を受けている。映画関連の書籍編集者を長く務め、自らも映像作品を監督する。主な詩集に『封印』『2000光年のコノテーション』『聖-歌章』などの他、瀬尾育生との対論集に『詩的間伐』。監督作品に『1916年のクラス』他。

笠井瑞丈|MItsutake Kasai
1975年東京生まれ。笠井叡に舞踏を、山崎広太にダンスを師事。様々なスタイルのダンスをエッセンスに取り入れながら独自の世界観を持つ作品を発表している。自作ソロダンスだけでなく、デュオ作品やグループ作品の振付、また他の振付家の作品にも積極的に出演する。平成20年度文化庁新進芸術家海外留学制度研修員。2010年横浜ソロ×デュオ・コンペティション出場、特別賞を受賞。

JOU|ジョウ
1990年代をアメリカ、マレーシアで活動後、2000年より東京を拠点に国内外で活動中。しなやかで軽やかな動きを特徴とする踊り手であり、様々な分野の専門家との恊働、教育、地域活性などにも、積極的に取り組んでいる。2008 Seoul International Choreography Festivalにて外国人振付家特別賞受賞。公開web日記執筆中。
http://odorujou.net

川野眞子|Mako Kawano
国内をはじめアメリカ、カナダ、ドイツ、オランダ、デンマーク、オーストラリア、など世界各地でダンサーとして活動し、2005年文化庁新進芸術家公演事業《さーかす》 を振付、新国立劇場DANCE EXHIBITION(06)、新国立劇場ダンス名作展、アメリカン・ダンス・フェスティバル(以上、08)、ドイツ・ツアー(09)各地を廻る他、文化庁本物の舞台芸術体験事業、文化庁芸術の魅力発見事業、TVドラマの振付・指導など幅広く活動している。

Abe "M" ARIA|アベ エム アリア
高校在学中、創作ダンス部にて踊り始める。その後、様々なダンサー・舞踏家のワークショップへの参加を経て、即興で踊ることを主体とした独自の稽古を開始。現在に至る。主な活動としてはソロ公演を行なう他、国内外のフェスティバルなどにも多数参加している。またミュージシャンとのライブや路上パフォーマンスなども積極的に行なうなど、劇場の枠にとらわれない身軽な活動を続けている。
http://www.milmil.cc/user/abemaria

工藤丈輝|Taketeru Kudo
舞踏家。1967年東京生まれ。慶應義塾大学仏文科卒。在学中より玉野黄市に師事。和栗由紀夫作品に出演ののち、92年よりソロ活動開始。95-98年、山海塾参加。元藤あき子主宰の新生アスベスト館では2003年の封印まで舞踏手のみならず作舞まで手がける。近年はソロを主軸に世界各所を持続的に公演して周る。

Photo: Photo:Body Arts Laboratory

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