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photo by mina

暗黒をすり抜ける、
いつでもやってくる山崎!

暗黒の身体を思うと、沼地のような身体、傀儡、エイリアンのスライム状の身体、見捨てられた身体、老いていく存在、辺境に追いやられがちな身体のイメージ。そこに日本の芸能の原点を見るようにも思う。現在の伝統芸能の型に至る寸前の芸能的身体の状態と取りとめない暗黒の身体の関係は、幻想を呼び起こし、非常にスリリリングだと感じるのである。しかし室伏さんは暗黒と芸能は結びつかないと言っていた。僕の場合、例えば夜の帷から、または芸者たちがいる花街から、背後に忍び寄る暗黒というイメージは立体的な深淵性と一瞬の刹那性、そして身体から拡がる多方向への空間のディメンションを感じさせる。初めてアスベスト館を訪ねた時、股引姿の土方さんが猫背で稽古場を通り過ぎる姿態と帰りがけの目黒不動尊の夜の帷を見て、これが暗黒舞踏なのかなと感じたものだった。僕にとってのダンスにおいて必要不可欠と言わざるを得ない身体の暗黒をすり抜けた先には何があるのだろう?その先にあるものを問うことが、次世代アーティストに渡す鍵となればうれしい。
美術はずっと舞踏に長年貢献されてきた山村俊雄さんに手掛けて頂きました。

山崎広太


振付
山崎広太
ダンス
穴山香菜、岩渕貞太、小暮香帆、
鶴家一仁、西村未奈、宮脇有紀、
山野邉明香、山崎広太
音楽
大谷能生、永井健太
美術
山村俊雄
※本作はデュオ作品『幽霊、他の、あるいは、あなた』(フロリダ州立大学国立振付センターにて制作。
21年DaBYトライアウト、22年ジェイコブスピローにて発表)を含む。

日時

2022年12月
28日水)19:30開演
29日木)19:30開演
30日金)15:00開演

会場

BankART Station
横浜市西区みなとみらい5-1
みなとみらい線「新高島」駅直結B1階

チケット

全席自由/当日精算(現金のみ)
一般4.000円
学生3.000円(要証明)
問合せ:yamazakikota2022@gmail.com
※受付開始は開演60分前。会場でお待ちになれます。

新型コロナウィルス感染症拡大予防に関して]

一般社団法人ボディアーツラボラトリーは、新型コロナウイルス感染症拡大予防のため、
政府と神奈川県のガイドラインを踏まえ、館内の衛生管理と公演運営ににつとめます。


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Twitter : kotayamazaki
Facebook : kota.yamazaki.581


出演ダンサー

穴山香菜
photo by André van Rensburg

穴山香菜

Kana Anayama

青森県弘前市出身。クラシックバレエを青山洋子に師事。上京後は様々なダンスを習得し、舞台やメディア関連のワークを展開。これまでに、夏木マリ、石山雄三/A.P.I.、山崎広太などの作品に参加。BeiC(劇場外での都市空間・生活空間におけるダンスパフォーマンスの可能性を探るプロジェクト)メンバー。
https://www.instagram.com/kanaanayama/

岩渕貞太
photo by Sakiko Nomura

岩渕貞太

Teita Iwabuchi

玉川大学で演劇専攻。「身体の構造」「空間や音楽と身体の相互作用」に着目した、自身の創作作品を発表する。2012年、横浜ダンスコレクションEX2012にて「Hetero」(共同振付・関かおり)が在日フランス大使館賞受賞。舞踏や武術、及び、生物学・脳科学・哲学等から影響された、独自の身体表現方法「網状身体」を開発。
http://teita-iwabuchi.com

小暮香帆
photo by Chikashi Kasai

小暮香帆

Kaho Kogure

自身の作品を発表しながら劇場、音楽ライブ、メディアなど様々な領域で活動。
第6回エルスール財団新人賞受賞。DaBYレジデンスアーティスト。2022年度アーツコミッション・横浜U39アーティストフェロー。
https://kogurekaho.com

鶴家一仁
photo by Takashi Kanai

鶴家一仁

Kazuhito Tsuruga

英国Rambert school卒業後、フリーランスアーティストとして活動。Pichet Klunchun演出「Toky Toki Saru」や扇田拓也演出「エリサと白鳥の王子たち」、Will Tuckett演出「ピサロ」、小池博史、山崎広太、倉田翠、石井則仁、スズキ拓朗等の作品に出演。
https://kazuhitotsuruga.wixsite.com/my-site

西村未奈
photo by Jamie Kraus

西村未奈

Mina Nishimura

山崎広太に師事する一方、禅思想の影響を受けながら自身の作家活動を展開。アメリカにおいて、2017年ダンスマガジンベストパフォーマンス賞、2019年、現代芸術財団賞。2021-22年度、Danspace Projectレジデンスアーティスト。ベニントン大学専任講師。
https://www.minanishimuradance.com

宮脇有紀
photo by Hideto Maezawa

宮脇有紀

Yuki Miyawaki

ダンサー・振付家。兵庫県出身。幼少時よりバレエを始め、16歳でオーストラリアにバレエ留学。日本女子体育大学卒。2018年よりソロ作品創作を開始。作品創作では”心踊るカラダ” を大切にしている。これまでの作品に「A/UN」「ゆるし色の緒」がある。2022年11月、初の単独ソロ公演「光彩陸離」を発表。
https://www.yukimiyawaki.com/

山野邉明香
photo by Takehito Kinoshita

山野邉明香

Asuka Yamanobe

ダンサー。静岡生まれ、横浜育ち。多摩美術大学美術学部芸術学科修了。大学在学中にコンテンポラリーダンスに出会う。2013−2017年、黒沢美香&ダンサーズとして活動。黒沢美香、山崎広太など国内外の振付家の作品に参加する他、映像作品の出演や自身の小作品の発表を通じ表現を模索している。

山崎広太
photo by Baranova

山崎広太

Kota Yamazaki

笠井叡に師事。2007年にニューヨーク・パフォーマンス・アワード(ベッシー賞)受賞。2012、2015年ニューイングランド財団より助成。2013年現代芸術財団アワード、2017年ニューヨーク芸術財団フェロー、2018年グッゲンハイム・フェローの各賞受賞。2021年ドリスデューク財団より助成。現在、一般社団法人ボディアーツラボラトリー主宰。ベニントン大学専任講師。Dance Base Yokohama ゲストアーティスト。
http://Kotayamazaki.com


照明

岩品武顕

衣装

GAZAA さとうみち代、山崎広太

音響

齊藤梅生

舞台監督

河内崇

制作

霜村和子

制作協力

岩中可南子、くわはらよしこ

Flier design

Suzuki Seiichi Design Office


主催

一般社団法人ボディアーツラボラトリー

協賛

蟻鱒鳶ル

助成

文化庁「ARTS for the future! 2」補助対象事業

レジデンス協力

Dance Base Yokohama

Dance Base Yokohama

チラシPDF

YPAMフリンジ2022参加]

本作のショーケース+プレゼンテーション
12月18日日)15:00開演
@Dance Base Yokohama(共催)
詳細情報やチケット購入は、YPAM2022公式webサイトへ。
https://ypam.jp/programs/fr97

YPAM