ワークショップ発表
《どんなに街が発展しようと、このからだは人を見つけ挨拶とかをしたがるクルー》

Aokid、畠中真濃、村上慧、ワークショップ参加者

国内有数の経済都市、港区。このプログラムでは、発展を続ける都市空間の中で人と人がコミュケーションとして交わす「サイン」のあり方に注目します。集まった参加者による公共空間での「行為≒日常的営み」のパフォーマティビティを実験的に検討するとともに、全6回の港区内で行う「集会」のプロセスを経て、SHIBAURA HOUSEでのパフォーマンスの発表に取り組みます。

Aokidよりメッセージ──
港区の街をひとつの身体と捉えるなら、街の身体的なコミュニケーション機能みたいなものは明らかに斜陽に向かっているように感じられます。街の中を歩き、自分自身と街の身体の血の巡りを意識することに始まり、様々なものへ「Say hello」のサインを送受信し、車や街灯の光の間を縫い歩き、手を振り、声を掛け、そうしたサインの飛び交う状況を気分のよい音楽のように奏でる。街の身体的な機能の回復を目指したいと思います。


開催情報

出演:Aokid、畠中真濃、村上慧、ワークショップ参加者

日時:2025年2月1日(土)11:40−[45min]
会場:SHIBAURA HOUSE
料金:
一般|1日券 3,000円、2日セット券 5,000円
割引|1日券 2,500円、2日セット券 4,500円

プロフィール

Aokid|アオキッド

ダンサー、アーティスト
1988年東京生まれ。2008年までブレイクダンスチーム廻転忍者として国内外で活動。東京造形大学映画専攻在学中よりビジュアルアートやパフォーミングアーツの制作を開始。「架空の街を作る」をコンセプトにした“Aokid city”や、代々木公園を舞台にゲリラ的にアーティストの発表を展開する“どうぶつえん”、渋谷の街を舞台に1時間街や通りゆく人とともに踊り、その後1時間ビールを片手に話したりする”STREET RIVER&BEER”といった都市へのアーティストなりの応答を行い、一方で個展や公演、ライブなどといった仕切られた空間での制作を行き来した活動を続ける。
WWFesは2017年より参加。

畠中真濃|Mano Hatanaka

ダンサー
東京都出身。お茶の水女子大学舞踊教育学コース卒業。近年の作品の出演を通し、小㞍健太やハラサオリ、女屋理音、藤村港平、島地保武、田中熊などのムーブメントリサーチや創作の手法に影響を受ける。現在は、想像がぶつかる表面としての身体に関心をもち、自身の創作活動も始める。
Dance Base Yokohamaレジデンスダンサー。

村上慧|Satoshi Murakami

アーティスト
東京都生まれ。清掃員に扮して街なかで様々な動きを見せる《清掃員村上》シリーズ、自作した発泡スチロール製の家で移動生活を行う《移住を生活する》、広告収入を使って看板の中で生活する《広告看板の家》などのプロジェクトを行なう。近年は千葉県山武市に土地を購入し、落ち葉の発酵熱や気化熱など自然現象を利用した冷暖房を開発する《村上勉強堂》計画を進めている。