ショーケース
《new genショーケース:side A》

都路拓未、ジュリア・ファン[Julia Huang](キュレーター:吉田拓)

ダンスや現代美術の領域で、身体表現活動を行うアップカミングアーティストのショーケースです。SHIBAURA HOUSE編(side A)は吉田拓、リーブラ編(side B)はWWFesキュレーターチームより五月めい、Aokidが、今後の展開が期待されるアーティストをそれぞれリコメンド。

キュレーター 吉田拓よりコメント──

2024年の夏にアーティストが集まる合宿「experimental camp(エクペリ)」で、僕が出会ったお二人にお声がけしました。
都路拓未さんは合宿メンバーの一人でした。規律訓練を批判的に用いながら、ゲーム的なルールやタスクを用いた身体表現を、ときに多くのひとを巻き込みながら行っていて、社会生活とは異なる身体のあり方を導き出す手法に、僕はとても感銘を受けました。
ジュリア・ファンさんはエクペリの成果発表としてのワークショップに、はるばる台湾から参加してくれました。一緒にワークを行ったり、会話をする中で、彼女が他者や空間と細やかに結びつきながら、様々なメディアを用いて時間を紡ぐアーティストだということを知りました。生活と表現を丁寧に接続させる姿勢に共感を覚えています。
日本のダンスシーンからは少し離れた場所で、社会と向き合いながら、軽やかに身体表現を展開しているお二人と、ぜひ出会ってみてください。


開催情報

振付・出演:都路拓未、ジュリア・ファン[Julia Huang]
キュレーター:吉田拓

日時:2025年2月1日(土)12:35−[45min]
会場:SHIBAURA HOUSE
料金:
一般|1日券 3,000円、2日セット券 5,000円
割引|1日券 2,500円、2日セット券 4,500円

プロフィール

Photo:chihitosaito

都路拓未|Takumi Tsuji

パフォーマンス/映像/ゲーム
1999年福井県生まれ。多摩美術大学絵画学科油画専攻卒業、東京藝術大学映像研究科メディア映像専攻在籍。ルールによって作られる身体に興味を持ち、遊びと訓練の関係から作品を制作している。最近はサミュエルベケットの戯曲を元に映像作品を制作している。
https://takumitsuji.myportfolio.com/work

Photo:Hank

ジュリア・ファン|Julia Huang

台湾出身。主に身体表現、劇場やファッションデザイン、芸術行政に携わっています。
ダンサーおよびパフォーマーとしての舞台経験を活かし、衣装や身体、生活行為を組み合わせたクロスメディアの創作活動に取り組んでいます。
長期的時間軸の事柄や変化を扱うことが得意で、現在は身体の様態と空間、そして生命経験との相互関係に関心を持っています。
最近の作品:2024年 SUMIDA EXPO《()について話そう》アーティスト/パフォーマー
https://www.instagram.com/juliahuang401/

Photo:roun kim

吉田拓|Taku Yoshida

兵庫県出身。ダンス表現を構成する諸要素を批判的に検討しながら、社会におけるコミュニケーションの力学や固定観念を揺さぶり、身体性を軸とした新たな認識や関係性を生み出すダンスパフォーマンス作品の発表、企画プロジェクト「Phyms」としてのイベント開催、参加型プログラムの実践など、異なる領域の専門家とも交流を重ねながら、様々な手法で活動を展開している。
https://www.instagram.com/ytaku/