ショーケース
《new genショーケース:side B》
ダンスや現代美術の領域で、身体表現活動を行うアップカミングアーティストのショーケースです。SHIBAURA HOUSE編(side A)は吉田拓、リーブラ編(side B)はWWFesキュレーターチームより五月めい、Aokidが、今後の展開が期待されるアーティストをそれぞれリコメンド。
キュレーターよりコメント──
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日比野桃子さんが出演する作品(荒悠平たち公演、作・演出:荒悠平)で、日比野さんは眠ってい(るように見え)ました。その寝息がマイクで拾われていました。演劇が行われている傍らでした。その前のシーンで、日比野さんはダンスを踊っていました。無音でのソロでした。その場での存在のあり方を微細に測るようなスリルに親密さが伴う一連の動きの分節に、観察するこちら側の輪郭も意識されました。「持論だが、「踊り」は上演ではなく、状態である」と日比野さんは書いています。行為・言葉などとの相関から身体を手繰りよせるような日比野さんの探求を、さらにそっと覗いてみたいと思いました。(五月めい)
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岩田奈津季さんとストリートで一緒に踊ったり、発表を見ていくことを通してまるで“踊り”と観客の間へのコミュニケーションを段階的に刻んでいるような印象を受けました。立教大学映像身体学科で砂連尾理さんのもとでダンスを学んだことや作家活動と並行してPoppingダンスを続けることが曖昧に混ざらず、“ストリートダンス”やその都度の“上演”に向けたそれぞれの技術を個分けすることによって、それは可能となっているのかもしれません。(Aokid)
開催情報
出演・振付:日比野桃子、岩田奈津季
キュレーター:WWFes2025
日時:2025年2月9日(日)14:25−[45min]
会場:リーブラホール
料金:
一般|1日券 3,000円、2日セット券 5,000円
割引|1日券 2,500円、2日セット券 4,500円
申込方法
チケットを申し込むプロフィール
日比野桃子|Momoko Hibino
秋田県に住んでいて、体操、昼寝、散歩をしている。最近の興味は、質問と回答、詩、嘘など。言葉になる前の言葉をさがす。「踊ってしまう」身体を考える。ごっこあそびが好き。靴下は苦手。「キウイ大学校」の校長。「たもたもクラブ」のメンバー。
岩田奈津季|Natsuki Iwata
2002年千葉県流山市生まれ流山育ち。立教大学現代心理学部映像身体学科を卒業。砂連尾理に師事し、ダンスなどを学ぶ。
身体の特性や社会構造の持つ「どうしようもなさ」に向き合い、それと共に踊り続けていくことを目指している。「相手事」という概念を軸に、人と対話を重ね、言葉を共有することで、人、物、音、空間との関係性を組み立てている。