ショーケース
《Not about Judson in Tokyo》
1960年代、ニューヨークのジャドソン教会を中心に派生したポストモダンダンスは、日常のどんな動きでもダンスにし、文脈やストーリーの排除、多様な人種や身体の特性を持つ人を平等に巻き込むなど、あらゆるヒエラルキーを拒絶することで、ダンスの民主化を掲げました。社会における様々なレベルの分断とヒエラルキーへの反発、肉太な歴史的痕跡を後押しに現在も脈脈と続いているニューヨークのポストモダンダンスと、東京に暮らす私たちが「ダンスの民主化」を考えることは、どう繋がっているのだろう?今回、5組のアーティストが、そんなテーマと自分の活動との共通項を改めて考えつつ、現在の自身の生活や実践のアクチュアリティに沿ったパフォーマンスを提示します。公演後は、トークを予定しています。
写真:イヴォンヌ・レイナー「ノー・マニフェスト」(1965)
開催情報
出演・振付:神村恵、萩原雄太&王梦凡、黒田杏菜、山縣太一、アグネス吉井
日時:2025年2月9日(日)16:50−[2h15min]
会場:リーブラホール
料金:
一般|1日券 3,000円、2日セット券 5,000円
割引|1日券 2,500円、2日セット券 4,500円
申込方法
チケットを申し込むプロフィール
神村恵|Megumi Kamimura
振付家・ダンサー。2004年より自身の作品の振付・上演を開始し、国内外で公演を行う。他ジャンルのアーティストとの共同制作も多く、ダンスに収まらないパフォーマンス作品も発表している。近年の主な作品に、『彼女は30分前にはここにいた。#2』(2020年、国際芸術センター青森)、『新しい稽古』(2023年、BankART KAIKO)など。場所との応答関係で動かされる身体に関心を持ち、2022年、東京都国分寺市にてスタジオ「ユングラ」の運営を開始。2021年度より、セゾンフェローⅡ。
萩原雄太&王梦凡|Yuta Hagiwara & Wang Mengfan
演出家で劇団「かもめマシーン」主宰の萩原雄太と、北京を拠点とするインディペンデントの演出家・振付家王梦凡(ワン・モンファン)によるコラボレーション。2024年から、日中当代表演交流会を組織している。両者による創作は、今回が初めてとなる。
黒田杏菜 |Anna Kuroda
ダンサー・振付家。身体が目に見える形を越え、存在と記憶を知覚できる振付を探求する。2010年よりサウンドマルチメディアアーティストDavid KirkpatrickとMurasaki Penguinの活動を始める。ニブロール、オンケンセン、KENTARO!!、田畑真希、室伏鴻、ブルックアンドリュー、フィリップアダムス、ショーネッドヒューズ、木村玲奈、シャーメインシートの作品出演、創作に携わる。マーベル・スタジオ映画「シャン・チー/テン・リングスの伝説」出演、リー役ダブル。WWFesには福留麻里キュレーション’20「記録を巡るダンス」、’21「居場所についてのインタビュー」に参加。https://www.murasakipenguin.com/
山縣太一|Taichi Yamagata
俳優。演出家。振付家。ダンサー。小説家。1979年横浜生まれ。元チェルフィッチュの看板俳優。現在オフィスマウンテン。日常の無自覚で豊かな身体を自覚的に舞台にのせる自身が考案した太一メソッドの第一人者。
アグネス吉井|Aguyoshi
街を歩き、外で踊る、2人組ダンスユニット。短い映像を数多くSNSに投稿している。アグネス吉井のダンスは場所の特性によって振り付けられ、身体ではなく場所が主役となる。毎月どこかの街を訪ねて短いダンスを制作するプロジェクト「もやよし」を2017年1月から継続中。作品は全てInstagram@aguyoshiで見ることができる。SNSでの作品発表以外にも、ワークショップ、野外パフォーマンス、演劇や映像コンテンツへの振付・出演などを行う。メンバーは白井愛咲とKEKE。
https://aguyoshi.net/