Whenever Wherever Festival 2009

観客を魅了しようとしない公演

山田洋平

坂川弘太

三枝はな

高木生

新宅一平


選考について

山崎広太

初めてのこの公募プログラムで、どのようなアーティスト、VTRが届くのだろうという期待と、どのような視点でこのプログラムに応募してくるのだろうという興味を抱いていました。やはり、全体的に多かったのはビジュアルアートに限りなく近いものでした。そこに見られたのは、ダンスとしてのアピールというより、身体の時間芸術としての行為や、オブジェと身体の関係でした。
自分がダンスを通して作品を提示しようとしたときに、ビジュアルアーティストとのコラボレーションに、とても興味があります。まず、ダンスだけの作品では、曖昧に捉えられる傾向があり、ビジュアルアーティストは、良いにせよ悪いにせよ、明確なコンセプトとビジョンがあること。そして、そのコンセプト、ビジョンを振付家自身で思考し、そのリアクトした考えによって、ムーブメントは作られ、身体はオブジェとの関係のよって拡張され、また明確なビジョンが出来上がり、身体の時間芸術として成り立ちます。そしてまた、ダンスを形にすることは、どういうことだろうか?ということを、あらゆる手段で、絶えず考えると、もっとも近い思考がビジュルアートではないかと。ダンス作品がビジュルアートに近くなるこの傾向は、今後広がっていくだろうと予測します。
一方で、正直に、クリアに自分の身体のムーブメントを持っている人を選考しました。


企画:
山崎広太

アーティスト:
山田洋平(出演:工藤洋子、横谷理香、山田洋平)
坂川弘太
三枝はな
高木生
新宅一平

2009年7月4日
森下スタジオ Bスタジオ


Photo: Photo:Cecil Pitois

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