Whenever Wherever Festival 2015

アジア的身体について 1

1/24[金]15:00-18:30
2000円
森下スタジオ A

映像上映・レクチャー

「祭祀とトランス―バリ島村落の隠れた世界を探る」
石井達朗(舞踊評論家)

観光地として有名なバリ島は、世界にも例のない儀礼の宝庫です。そこで憑依とも脱魂ともいえる激しいトランスが起こることがあります。いったいそれは何なのか。なぜそれは起こるのか。どうそれを解釈すればいいのか。もしかしたら身体の創造活動の原点がそこにあるかもしれません。実際の記録映像を見ながら考えます。

パフォーマンス(試演会)

「音・身体・墨―共鳴からうまれる滲み」(仮題)」
鯨井謙太郒(ダンス)、藤田陽介(声、自作パイプオルガン)、鮫島圭代(墨絵)

音のバイブレーション。踊り手の鼓動。墨の粒子一粒一粒に宿る生命の脈動。それらが交感し、共振し合うことで生まれる新しい感覚や響きは、墨の滲みのように私たちの周りを染めるでしょう。(wwfes white 2015にむけての試演会)

トーク

石井達朗、鯨井謙太郒、藤田陽介、鮫島圭代、生西康典、大倉摩矢子、大久保裕子 他


ゲスト・プロフィール

石井達朗Tasturo Ishii
舞踊評論家。ニューヨーク大学(NYU)演劇科ブライト研究員・同パフォーマンス研究科ACLS研究員などを経て慶応大学名誉教授、愛知県立芸大非常勤講師。関心領域として、サーカス、アジアの身体文化、ポストモダンダンス、ジェンダー/セクシュアリティとパフォーマンス。著書に『身体の臨界点』『男装論』『ポリセクシュアル・ラヴ』『アクロバットとダンス』『サーカスのフィルモロジー』『異装のセクシュアリティ』ほか。

鯨井謙太郒Kentaro Kujirai
オイリュトミスト、ダンサー。仙台市生まれ。10代の頃は暴走族に入り風俗業を営む傍ら、日々詩作に耽る。21歳で上京し、笠井叡に師事する。オイリュトミーシューレ天使館第三期生。Akira Kasai Companyの一員として、《ハヤサスラヒメ》《蝶たちのコロナ》など、国内外の様々な公演に出演。2010年、自身と定方まことによるユニット、CORVUS[コルヴス]を結成し、舞台公演やワークショップ活動を精力的に行なう。近年は、詩人、画家、音楽家とのコラボレーションなど、ジャンルを超えた活動を展開している。
http://kentarokujirai.blogspot.jp

藤田陽介Yosuke Fujita
音楽家。2009年、空想を具現化した完全自作のパイプオルガンを製作。ふいごからパイプまで全てを一人で作り上げたそのオルガンは、構造や演奏方法の全てが特異であり、鍵盤すら持たない。また一貫して声の表現者であり、ホーメイをはじめ、世界中のプリミティブな歌唱法を独学で取り込み、自らの歌唱法として展開。ルイジ・ルッソロの考案した騒音楽器「イントナルモーリ」の復元や、山川冬樹、Open Reel Ensembleなどとの共作パフォーマンス公演の制作なども行う。
http://fujita-yosuke.moo.jp

鮫島圭代Tamayo Samejima
水墨画家、美術ライター。学習院大学美学美術史学卒。大学1年時に禅僧・可翁の水墨画に魅了され、88歳の水墨画家・目黒巣雨に入門。セツ・モードセミナーでデッサンを学ぶ。ロンドンの美大に留学。渡英して間もなくライブペイント中にスカウトされ、h.p.france、tomorrowlandなどで水墨画を描いた洋服、着物を展開。2012年ドイツ、2013年アメリカで個展。現地のダンサー、音楽家とコラボ。また、美術館の音声ガイド、コラムの執筆、翻訳を通じて、常に新しい芸術に出会う日々。
http://www.tamayosamejima.com

Photo: Photo:Body Arts Laboratory

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