Whenever Wherever Festival 2018

コンペティション|演劇のデザイン

内野儀(表象文化論)、村社祐太朗(新聞家主宰、演劇作家)、他
キュレーター:村社祐太朗

4/28[土]14:00-20:00(入退室自由)
BUoY エリアB
1500円(ドリンク付)[予約] 


演劇をデザインするとはどういうことか、あるいは、演劇に引かれたデザインとはどのことを指すのか、といったことを思考するべく、コンペティションを開催します。まず「デザイン」をめぐって、以下のように宣言します。わたしたちの積極的なデザインによって、制作物や技術、そしてシステムが日々生み出され、また作り変えられています。ですがそれと同じくらいか上回るほどに目まぐるしい速さと深さで、デザイナーであるわたしたちの身体や精神、そして文化が、そのたった今手を離れたかに見えた制作物や技術・システムによる積極的なデザインによって、変貌を迫られています。この単純な気づきを、演劇の現場において顕在化させることで何が起きるでしょうか。誰がデザイナーで、誰が制作物なのか。目を瞑らずにこの“目眩”を目撃したいと願っています。そのための作品発表と、議論の機会をここに設えてみます。

URL:http://sinbunka.com/design_competition


内野儀|Tadashi Uchino
1957年京都生れ。東京大学大学院修士課程修了(米文学)。博士(学術)。岡山大学講師、明治大学助教授、東京大学教授を経て、2017年4月より学習院女子大学教授。専門は表象文化論(日米現代演劇)。著書に『メロドラマの逆襲』(1996)、『メロドラマからパフォーマンスへ』(2001)、『Crucible Bodies』 (2009)。『「J演劇」の場所』(2016)等。公益財団法人セゾン文化財団評議員、アーツカウンシル東京ボード委員、公益財団法人神奈川芸術文化財団理事、福岡アジア文化賞選考委員(芸術・文化賞)、ZUNI Icosahedron Artistic Advisory Committee委員(香港)。 

村社祐太朗|Yutaro Murakoso
新聞家主宰。演劇作家。1991年東京生まれ。2014年に作・演出した小作品が3331千代田芸術祭2014パフォーマンス部門で中村茜賞を受賞。テキストを他者として扱うことで演者に課せられる〈対話〉をパフォーマティブな思索として現前させる独特の作品様態は、演劇批評家の内 野儀に「本来的な意味での演劇」と評された。作・演出した作品が批評誌「ゲンロン」や雑誌「美術手帖」にあって紹介されるなど近年注目を集めている。最近作に『白む』(2017)など。
http://sinbunka.com

Photo: Photo:Body Arts Laboratory

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