Whenever Wherever Festival 2021

surface|木内俊克

木内俊克
《注意散漫な世界の領域》
2017[参考図版]

日時:
12.23 Thu 11:00−20:00
12.24 Fri 11:00−20:00
12.25 Sat 13:00−20:00
12.26 Sun 12:00−18:00
会場:スパイラルホール ホワイエ


定点カメラはそこから見える領域と見えない領域の二つを生み出す。人間は動くことで見えない領域を減らし、それでも見えない領域を見える領域の足し合わせから想像し、補完する。
《surface》は、動かない視点で、見える領域による見えない領域の補完操作だけを取り出し、空間に転写する試みだ。見える領域の撮影は、一定のインターバルで行われる。出入りする人々や物の光や影が定着されていくが、見えない領域は見えないまま。かくして見えない領域には、見える領域として蓄積されていく画像のみがゆがめられ、重ね合わせられ、隙間を埋めるように貼り込まれる。会期中、撮影と転写は数度繰り返される。


木内俊克|Toshikatsu Kiuchi
建築家
1978年東京都生まれ。2004年東京大学大学院建築学専攻修了後、Diller Scofidio + Renfro、R&Sie(n) Architectsでの勤務を経て、2012年より木内俊克建築計画事務所(現・木内建築計画事務所)を設立。舞台美術・建築からパブリックスペースまで領域横断のデザインを実践。2020年まで東京大学他でコンピュテーショナル・デザイン及び都市解析研究/教育に従事。代表作に都市の残余空間をパブリックスペース化した《オブジェクトディスコ》(2016)他。主な編著に『建築情報学へ』(編集、millegraph、2020)。第17回ヴェネチア・ビエンナーレ国際建築展日本館展示参加。
http://www.toshikatsukiuchi.com

Photo: Photo:Body Arts Laboratory

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