Whenever Wherever Festival 2021

モテギミユ|吸い込んだもの

モテギミユ
《吸い込んだもの》

走ったら肉が揺れて、息が上がった。
振り返ると、ちょうど赤。
箱、四角い通り
空との距離を測っておく。
今日はいつもより遠い。ここはいつもより遠い。
何卒よろしくお願い申し上げます。
キラキラ光る幻を追いかけてる。
歩いてるだけなのに、知らない人の後をつけている気になる。
どうもはいはいはい。もちろんです。
スピーカーの向こう側のビジネスパーソン。
顔も見えないのに豊かな顔をしている。
夢を見るようにプラスチックマーチ。
ふれたとたんものすごいスピードの万華鏡を見つける。
まっすぐな混沌が転がりだすのに追いつけずに眺めるだけ。さっきの顔を思い出す。
ここは自分の場所ですからと真っ直ぐまっぷたつ。扉を開けて、こっちにきたら良いのに、私がいこうか。
存在権を装いに任せておけば、
煌びやかな輝きは欠伸をして浮いたまま、
どこまでも浮きあがる剥き出しの感覚にキラキラがくっついてくる。
カメレオンになりそう。
初心忘るるべからず。
大変お世話になっております。
いち に さん し567891011121314151617
手持ち無沙汰で数えてみる。何かしないと気がすまない、ただただ通り過ぎていいのかな。歩道橋と目が合う。
夜がなぜだか寂しくない、まだ明るくて、浴びる音がある。
足元に転がっている切り取り線、
足の裏の存在が浮き彫り。
床から音が響いて浴びる様に切り取り線を鳴らす。膝から音がした。
今日も身体が恋しい。空がまた遠くなる。
お腹がすいた。食欲に誘われるまま歩いてみる、主張の強いホルモン。
光が空を高く照らしていて雲の間に虹らしきものが見える。誰も上を見上げない、勿体ない。私は下を見ていない、勿体ない。
空腹は続いていて、
何か食べて安心すれば歩かないで済む気がしたからコンビニに入った。
喜びは続くもの、幸せは一瞬って自信たっぷりに言われて、なるほど同意、ですが、食欲は喜びか幸せか。
レジの向こうの肉まんがこちらにやってくる。ビジネスパーソンみたいにわたしを引いて食べた。誰もいなくてまだ明るい。

Photo: Photo:Body Arts Laboratory

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