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日時:2022.1.30 Sun 20:00−23:00(視聴無料|アーカイブ配信中)
出演:武藤大祐、林慶一、佐藤美紀
キュレーター:福留麻里、西村未奈、いんまきまさこ
オンライントーク第4回 (最終回)は、「放課後ダイバーシティ・ダンス(以下、ADD)」の実行委員として共に活動された武藤大祐さん(ダンス批評家、群馬県立女子大学准教授、振付家)、林慶一さん(制作者、元d-倉庫 スタッフ)、 佐藤美紀さん(スタジオアーキタンツ プロデューサー)をお迎えします。
ADDは、「ダンスが生まれる『仕組み』を地域内に生み出すプロジェクト」[●]として発足し、2019-2021年、コロナ禍に見舞われながらも一部ワークショップをオンラインで実施、発表形式の変更などの制約を乗り越えて実現されました。多様な地域コミュニティ、運営グループ、アーティスト同士が連動しネットワークを築く多層的なプロジェクトのあり方や、リサーチ/ワークショップ/創作が有機的に繋がるプロセスなど、ADDには、WWFesが模索するフェスティバルへのヒントが多く散りばめられています。
佐藤美紀さんはスタジオアーキタンツのプロデューサーとして舞踊ジャンルを横断した多彩な企画を手掛ける他、イベントのコーディネートや、ファシリテーター、ダンサー・振付家としての活動など、実に多様な立場からダンスシーンに刺激を与え、牽引してきました。林慶一さんは、パフォーマンスアーティストとしての活動を発端に、die pratzeからd-倉庫の制作として、小劇場におけるダンス文化を精力的に支えてきた存在であると同時に、日本の「コンテンポラリーダンス」を考えるべく近代舞踊史の研究も継続しています。武藤大祐さんは、近現代アジア舞踊史、および振付の理論を研究、また近年では、郷土芸能を支援するアートプロジェクトの調査や、ストリップの考察など、ダンスをめぐる言説の未開拓領域にラディカルな視点で取り組んでいます。
「私的ダンス談義」と題したトーク前半では、佐藤美紀さんと、林慶一さんのダンスとの関わりを、よりパーソナルな視座からお話しいただき、後半では、武藤大祐さんと共に、現在のそして未来形の眼差しからADDをめぐる放談をしていただきます。
●「「ADD」は子供たちが放課後の学校や児童館などで様々なダンス(舞踊)にふれながら、文化的多様性(Diversity)を自ら体験し、考え、子供たち自身がダンス作品を創作し発表するプロセスを重視するプロジェクト」。(ADDウェブサイトより)
関連サイト
・放課後ダイバーシティ・ダンス
・『放課後ダイバーシティ・ダンス記録集 2019-2021』 *PDFが開きます。
トピックス
イントロダクション
・トークシリーズの趣旨
・放課後ダイバーシティ・ダンス(ADD)とゲストの紹介
佐藤美紀インタビュー
・インタビュー
・質疑
林慶一インタビュー
・インタビュー
・ADD概要説明
・質疑
座談会
・ADDをどのようにアップデートしてみたいか?
・複数ジャンル・ルーツのダンスを習い、繋げて発表・演出する際に感じた発見
・ダイバーシティとは何か?
・リサーチャーにアーティストを派遣する意義や役割
・「先輩」たち決定の決め手になった印象深いエピソード
・チーム力の秘密は?
・派遣舞踊家のエピソード
・地域選定について
・ADD私的ハイライト
・参加者の子供の募集の仕方について
・ADDにおけるダイバーシティ
*オープニング・休憩
音楽:ADD 日の出町 振付音源/編曲:斎藤真文<アラゲホンジ>
お絵描き:Mina
トークシリーズについて
Whenever Wherever Festival 2021(以下WWFes2021)では、2022年1月の毎週日曜夜に全4回のオンライン・トーク(視聴無料)を行います。2021年12月26日に終幕したWWFes2021は、青山という場所にフォーカスしたダンス/パフォーマンス・フェスティバルでした。またそれは、都市空間やオンラインなどにひろがる、生活とともにあるダンスへの考察も含むものでした。一方、これまでWWFesは、プロジェクトと実験、そして相互批評を含む学びと対話が一体となった運動体として、特定の場所を持たずにアーティスト主導で活動を続けてきました。トークシリーズでは、固有の場所と結びついた(あるいは結びつかない)さまざまな身体表現のあり方、身体像を探ります。
1月9日、1月23日は出演者とキュレーターがフェスティバルを振り返るかたちで、1月16日、1月30日はダンス/パフォーマンスの制作・実践・批評に携わるゲストをお招きしてお届けします。
武藤大祐|Daisuke Muto
ダンス批評家
1975年生まれ。ダンス批評家、群馬県立女子大学准教授(美学・舞踊学)、振付家。近現代アジア舞踊史、および振付の理論を研究している。共著『Choreography and Corporeality』(Palgrave Macmillan、2016)、『バレエとダンスの歴史』(平凡社、2012)など、論文「デニショーン舞踊団のアジア巡演におけるヴァナキュラーな舞踊文化との接触」『舞踊學』第43号(2020)、「限界集落の芸能と現代アーティストの参加」『群馬県立女子大学紀要』第40号(2019)、振付作品《来る、きっと来る》(2013年初演)など。2018年より「放課後ダイバーシティ・ダンス」ディレクター。
林慶一|Keiichi Hayashi
制作者
1986年生まれ。制作者。2006年よりdie pratzeにスタッフとして参加。2005−2015年は自身のパフォーマンス活動を併行して行う。2012年より「ダンスがみたい!」実行委員会代表。同年、d-倉庫制作。アーツカウンシル東京 平成29年度アーツアカデミー事業調査研究員(舞踊分野)。2019年「放課後ダイバーシティ・ダンス」プロデューサー。
佐藤美紀|Miki Sato
スタジオアーキタンツ プロデューサー・世話役
2004年までperformance unit nestの振付家兼ダンサーとして国内外の公演に参加。同時に、カナダやオランダ、香港にて複数のプロジェクトにダンサーとして出演。2003年アジア欧州基金主催「ダンスフォーラム」(シンガポール)参加。2005年《vanishing points》発表、オンステージ新聞評論家投票による新人振付家に選出される。2006年新国立劇場DANCE EXHIBITION委嘱作品[c-e]発表。2007年スペイン、ドイツにてワークショプ講師、作品発表を行なう。近年では、一般の子どもたちとのワークショップを行うなど、ファシリテーター、コーディネーターとしても多様に活動する。スタジオアーキタンツのプロデューサー、世話役。
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Photo: Tomohide Ikeya
Photo: Photo:Body Arts Laboratory