Whenever Wherever Festival 2010

DekNobo et Duet



水銀灯と無機質な空間に、岡﨑乾二郎さんのDekNoboと、手塚夏子さん、高嶋晋一さんの関係性において、多数に渡る緊密な層を垣間みることができた。あまりにシンプルなDekNoboくんが動くことによって、棒が遠心力によって動く、そして止まる。随時変わるDekNoboくんのポジションにおいて、パフォーマーは、それによって瞬時に生まれる関係性を作り出し、尚かつ、同時に二人の緊密性も持続した状態で瞬時に生まれ変わり、複雑な関係性を彷彿させる。余りにもクール。僕はここ最近においてはかなりヒット。しかし悲しいかな。ダンスをどんどんやっても不明瞭で何も伝えられないのに、ほとんどただの移動だけで、これだけ多くのことを伝えることができる。ポストモダンの強さを久々痛感した。
report by 山崎広太


《DekNobo et Duet》
制作・振付:岡﨑乾二郎
出演:手塚夏子、高嶋晋一

音楽:おかざき乾じろ+草刈思朗+西浜琢磨
テクニカルスタッフ:中村泰之、福井裕司、木原進

2010年7月5日
アサヒ・アートスクエア

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Photo: Photo: Azumi Kajiwara

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