Whenever Wherever Festival 2012

The Ambien Piece (Tickle the Sleeping Giant stage #10)

睡眠薬の作品(眠れる巨人をくすぐる時 ステージ#10)

[お知らせ]

・時間が15:00-21:30に変更になりましたので、ご注意ください。[5/10更新]


5/17[木] 15:00-21:30
performance viewing 15:00-21:30
waking viewing 20:30-21:30
無料(予約不要|入退場自由)
会場:GALLERY OBJECTIVE CORRELATIVE

作:トラジャル・ハレル(デイビッド・ベルグとの共同制作)
パフォーマンス:デイビッド・ベルグ、トラジャル・ハレル

created by Trajal Harrell in collaboration with David Bergé
performed by David Bergé and Trajal Harrell


パブリック空間における
振付/プレゼンテーション形式のラディカルな再定義

《The Ambien Piece(睡眠薬の作品)》は、パブリックな場で発展・拡張していくストラクチャーの提示というコンセプトのもと、ダンサーが睡眠薬を飲み、眠り、ステージ上で目を覚ますというパフォーマンス。振付における意識的/無意識的な動きの区別、存在・演劇性・スペクタクル性の有無を探求する試みであるが、WWFesでは、東京での1回限りのパフォーマンスとして新たにStage#10を発表する。

photo by
Frank Oudeman

photo by
Aurelius Carson

photo by
David Bergé

《The Ambien Piece(睡眠薬の作品)》は、20回までのパフォーマンスを想定し、それらのパフォーマンスを通して何かができあがっていくという《Tickle the Sleeping Giant 眠れる巨人をくすぐる時》の第7回目のパフォーマンスで生まれた作品。《Tickle the Seeping Giant》は、振付やその発表における既存の定義や手法に対しての疑問と新たな可能性の発見を前提に、パブリックな場で発展・拡張していくストラクチャーの提示をコンセプトに掲げている。

7回目のパフォーマンスはフランスの美術家ニール・ゴールドバーグ Neil Goldbergからの依頼により彼のインスタレーションとともに行われた。ゴールドバーグの作品の軸に、スペクタクル性の有無の重要性をみたハレルは、存在、演劇性、スペクタクル性の有無を新しい形で探求する試みとして、ダンサーが睡眠薬を飲み、眠り、ステージ上で目を覚ますというパフォーマンスを提案した。ハレルは、《The Ambien Piece》で、振付における意識的/無意識的な動きの区別、睡眠薬を使用することで、スペクタクル性の無いものがスペクタクル性を急に持つようになる効果、どこまで演劇的要素が含まれるのか、などを模索している。

今回、ハレルは再びベルグとタッグを組み、東京での1回限りのパフォーマンスとして新たにStage#10を発表する。


Tickle the Sleeping Giantの展開

No. 1-5|“cool”という美学が、身体にどう描かれるかをモチーフに、ファッション・デザイナーJoseph Carter (Mark Jacobsデザイナー)、音楽家Mechelle N’degeocellとともにパフォーマンスが提示された。

No. 6|ウィーンのインパルス・タンツフェスティバル、The Adventureの一環で、写真家David Bergéとの共同フォトエッセーとしてオンラインで発表。

No. 7-9|アート作品《The Ambien Piece》として発表。


Trajal Harrell|トラジャル・ハレル
イェール大学卒業後、振付家、キュレーター、編集者、オーガナイザーとして、ニューヨーク/ヨーロッパを拠点に精力的に活動を続けている。現在、ニューヨークのダンス機関、ムーブメントリサーチの特別プロジェクトディレクター、及び同機関の発行紙『ムーブメントリサーチ・ジャーナル』のチーフ編集者を務める。アーティストによるキュレーションやエデュケーションプログラムの提案を推進し、ニューヨークのダンスの現場改革に貢献。
振付作品は、ニューヨークのDance Theater Workshop、The Kitchen、P.S.122の他にフランス、オランダ、ベルギー、オーストリア、ドイツ、ポーランドなどヨーロッパの主要な劇場、インパルスタンツ、アヴィニョン・ダンスフェスティバル等のフェスティバルで上演。また、現代アートの枠組みでThe New Museum(ニューヨーク)、Fondation Cartier(パリ)など美術館での作品発表も精力的に展開している。2010年にはDansapce Projectで6週間のパフォーマンス・プラットフォームのキュレーターに任命され、その中に、若手アーティスト育成プログラムThe Adventureを取り入れ、イニシアチブをとる。
http://betatrajal.org

* トラジャル・ハレルは、公益財団法人セゾン文化財団の2011年度「レジデンス・イン・森下スタジオ ヴィジティング・フェロー」として招聘されます。
5月11日[金] に森下スタジオにてパブリックトークを開催予定です。



主な振付作品

2001-現在|Tickle the Sleeping Giant 眠れる巨人をくすぐる時
2004|Notes on Less Than Zero ゼロ以下に関する覚書き
2006|Before Intermission インターミッションの手前
2007|Showpony ショーポニー
2008|Quartet for the End of Time 終焉のためのカルテット
2009|Twenty Looks or Paris is Burning at The Judson Church (S)*
2011|
Twenty Looks or Paris is Burning at The Judson Church (XS)*
Twenty Look or Paris is Burning at The Judson Church (M)imosa*
The Conspiracy of Performance パフォーマンスの謀略
Antigone Jr. アンティゴネー・ジュニアー

* 《Twenty Look or Paris is Burning at The Judson Church》は、1963年にハーレムで起こったヴォーギングのダンスシーンと、同時代にダウンタウンのジャドソンチャーチで起こった初期ポスト・モダンダンスとを並列したらどうなるかというハレルのリサーチに基づき、(XS)から(XL)まで六つの異なるサイズがあるという設定で発表されているシリーズ。WWFes 2012で公演する(XS)は、シリーズの最初に位置づけられる。


David Bergé|デイビッド・ベルグ
主にヨーロッパで活躍する、振付、写真、パフォーマンスの境界を活動テリトリーとするベルギー在住のアーティスト。写真展の他に、パフォーマンス・インスタレーションや振付を巻き込んだ写真投影プロジェクトなどをウィーンのTanzQuartier、ブリュッセルのWorkSpaceやベルリンのNETWERKなどを中心に発表している。近年では、DD Dorvillier、Trajal Harrell、Mark Canrunxtなど振付家とのコラボレーションが注目されている。
http://www.papa-razzi.be

後援:Flemish Authorities
with the support of the Flemish Authorities

関連動画

5 minute clip of NOTED APPEARANCE from david bergé on Vimeo.


Photo: Photo:Body Arts Laboratory

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