Whenever Wherever Festival 2018

ワンダー・ロケーション

台本・出演:山形育弘
振付:神村恵
音楽:田中淳一郎
出演:菊地敦子、田中真琴、佐藤駿、他
キュレーター:七里圭

4/26[木]−29[日]の期間中随時、BUoY内および周辺各所で実施。
詳細は、期間中に配布するスケジュール表またはSNSを参照。


北千住に出現し浸食を始めたシナリオという構造体はあちこち食い破られていた。『ワンダー・ロケーション』では毎日撮影クルーがやって来ては見捨てられたカットが積み上げられ、粉々になった俳優たちの明滅にまばらな拍手がこだまする。どこからともなくスカベンジャーたちが現れてはカットの山に群がり饗宴を開始する。かつて監督が腰掛けていた揺り椅子には雷に撃たれた跡があった。(山形)


山形育弘|Ikuhiro Yamagata
ハードコア・パンクバンド「core of bells」のメンバー。黒川幸則監督の映画『ヴィレッジ・オン・ザ・ヴィレッジ』の脚本を手掛けるほか、美術家・小林耕平の映像作品や、ダンサー・神村恵と美術家・津田道子のユニット「乳歯」のパフォーマンス作品など出演も多数。

神村恵|Megumi Kamimura
振付家・ダンサー。2004年よりソロ作品を制作し始め、国内外の様々な場所にて公演を行う。06年9月神村恵カンパニーとしても活動を開始。12年9月東京国立近代美術館にて「沈澱図」上演。16年より美術家・津田道子とのユニット「乳歯」を始動。17年2月、STスポットにて「知らせ#2」上演。物質としての体、感覚する主体としての体、何かを指し示す体、が交差する場としてダンスを立ち上げる方法論を探っている。

菊地敦子|Atsuko Kikuchi
俳優。多摩美術大学芸術学科卒業後、映画美学校アクターズ・コース修了。主な出演にヌトミック『それからの街』『何事もチューン』(額田大志作・演出)、犬など『レーストラック』(佐藤駿作・演出)、新聞家『建舞』(村社祐太朗作・演出)、映画『SYNCHRONIZER』(万田邦敏監督)、『YUME』(Grace Swee監督)など。写真モデルの活動も行っている。
https://www.kikuchiatsuko.com

七里圭|Kei Shichiri
1967年生まれ。近年は、映画製作にライブ・パフォーマンスやワーク・イン・プログレスを積極 的に導入する「音から作る映画」シリーズ(2014-)、建築家と共作した短編『DUBHOUSE』(2012)など、実験的な作品作りに取り組んでいる。代表作は、人の姿をほとんど写さず声と 気配で物語をつづる『眠り姫』(2007-2016)。しかし、そもそもは商業映画の現場で約10年間 助監督を務めたのちにデビューし、『のんきな姉さん』(2004)、『マリッジリング』(2007)な どウェルメイドな劇映画を監督している。他監督へ提供した脚本作もある。PFF‘85に大島渚の 推薦で入賞した高校時代の8mm映画『時をかける症状』(1984)が最初の作品。

 

Photo: Photo:Body Arts Laboratory

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