日時:2023年1月28日(土)13:00−17:00
会場:有栖川宮記念公園
振付・即興ストラクチャー:山崎広太、西村未奈
振付コラボレーション・出演:穴山香菜、鶴家一仁、水越朋、宮脇有紀、松本奈々子、山中芽衣、山野邉明香、西村未奈、横山彰乃、吉田拓
※都合により、チラシ記載の山崎広太が出演中止となり、西村未奈が出演いたします。
観覧無料(事前予約不要) ※雨天中止
・スタート定刻の集合場所は、有栖川宮記念公園内新聞少年像。パフォーマンスは、その付近(新聞少年像/笛を吹く少年像/広場)で移動しながら開催されます。[公園内マップ]をご参照ください。
・野外での客席なしでの上演のため、防寒対策の上、体調管理に充分注意してご鑑賞ください。
・パフォーマンスは定刻に開始・終了の予定です。
変幻する
この地は寛永の頃から常陸笠間藩(のち忠臣蔵赤穂藩)の浅野家の下屋敷でしたが、1656(明暦2)年、陸奥盛岡藩南部家の赤坂の屋敷と相対替(土地所有権の交換)をしました。明治になって有栖川宮威仁親王のご用地となり、同家が絶えて東京市に寄付されました。この地は、時代とともにさまざまな形相に微妙に変化したに違いない。ここでは多くの記憶が瞬時に交差、点滅し消えては、新たな記憶が蘇るパフォーマンスを展開します。
50以上のインプロビゼーション・ストラクチャーが共有され、メカニックな構造と偶発的な出来事や状況の組み合わせにより、ストラクチャーは瞬時に築かれては壊されます。様々な要素が予想できないかたちで反射していくプリズムな空間と関係性が展開する、4時間マラソンダンス。
トライアングル・プロジェクト
固有の特徴をもつ3点の場所(いずれも東京都港区の、旧ノグチ・ルーム、東京タワー、有栖川宮記念公園)を選び、それぞれの場所の歴史を踏まえて、身体を通して触発された言葉、ストーリーをつむぎだしパフォーマンスする。そして3点の場所の関係を想像的につなぎ合わせて、それぞれの地の過去を思い、現在の記憶を未来へと繋ぐ、架空の地図をマッピングする飛ぶ身体。
穴山香菜|Kana Anayama
青森県弘前市出身。クラシックバレエを青山洋子に師事。上京後は様々なダンスを習得し、舞台やメディア関連のワークを展開。これまでに、夏木マリ、石山雄三/A.P.I.、山崎広太 などの作品に参加。BeiC(劇場外での都市空間・生活空間におけるダンスパフォーマンスの可能性を探るプロジェクト)メンバー。
https://www.instagram.com/kanaanayama/
鶴家一仁|Kazuhito Tsuruga
英国Rambert school of Ballet and Contemporary dance卒。同校在学中にKerry NichollsやMark Baldwinなどの作品で主要な役を踊る。卒業後Pichet Klunchun演出「Toky Toki Saru」や扇田拓也演出「エリサと白鳥の王子たち」、小池博史演出「Fools on the Hill」、Will Tuckett演出「ピサロ」、山崎広太、Antibodies Collective、倉田翠、石井則仁、スズキ拓朗等の作品に出演。また、ロンドンでTimeout誌に取り上げられたGingerline による「The Grand Expedition」にてオリジナルキャストを務める。2016年本牧アートプロジェクトレジデンスアーティスト。
宮脇有紀|Yuki Miyawaki
幼少時よりバレエを始める。16歳でオーストラリアにバレエ留学。帰国後、日本女子体育大学に入学。 “社会におけるダンスの価値” を探すため “まず社会を知る”という安易な考えで、IT企業に就職するが創作への探究心を抑えられず、国内ダンス留学@神戸6期に参加。2018年よりソロ作品創作を開始。今年度、自身初の単独ソロ公演「光彩陸離」を発表。 “心踊るカラダ” を作品創作で大切にしている。その他、山崎広太、三浦宏之、岩渕貞太、太田ゆかり、笠井瑞丈、鈴木ユキオ等の作品に出演。
https://www.yukimiyawaki.com/
松本奈々子|Nanako Matsumoto
2013年にパフォーマンスユニット「チーム・チープロ」を結成、身体と身振りの批評性をテーマに東京を拠点に活動をはじめる。近年は「踊り」に注目し、フィールド調査や文献調査をもとに執筆するテクストの朗読と踊りを織り交ぜたリサーチ・ダンスを実践している。これまでの作品に《皇居ランニングマン》(2019,2020)、《京都イマジナリー・ワルツ》(2021)、《女人四股ダンス》(2022)。個人名義の活動として、出演や執筆の他、小学生ダンスWS《地球の踊りかた♪》(2021-) のコーディネートを担当。京都では「あ、あのたぬきのひと」と度々呼ばれます。
水越朋|Tomo Mizukoshi
桜美林大学卒業。2014年よりソロダンス活動を開始。劇場から山村地域の民家まで様々な場所で公演を行う。また笠井叡・笠井瑞丈・上村なおか・北尾亘などの作品に出演する。他ジャンルのアーティストとの共作、演劇・ゲーム・映像作品への出演など多岐にわたり活動。ソロダンサフェスティバル2018最優秀賞。
近年の活動:ソロ公演「SOUP」(2020)、「グラスグニー」(2021)、トリオ作品「めいめい」(2021)、美術家・力石咲との共作「エコトーン」(2022)等。
www.tomomizukoshi.com
山中芽衣|Mei Yamanaka
6歳からクラシックバレエ、16歳の時にヒップホップを始める。ヒップホップを学びに高校三年生の時に初めて、渡米。高校卒業後、再び渡米、コンテンポラリーダンスを学ぶ。12年間、ニューヨークを拠点にダンサー、振付家として活動。2020年に日本に帰国してからは、自身の制作活動も行いながら、武元賀寿子、山崎広太などの作品に出演。2018年秋から、ほぼ毎日色々なところで即興で踊り、SNSを通して配信している。自分の表現や活動が、少しでも世の中をよくするエネルギーとなっていることを願って、踊っている。
山野邉明香|Asuka Yamanobe
静岡生まれ、横浜育ち。多摩美術大学美術学部芸術学科修了。大学在学中にコンテンポラリーダンスに出会う。年、黒沢美香&ダンサーズとして活動。黒沢作品にダンサーとして出演する他、メンバーと共同で振付した作品を発表する。文化庁・NPO法人DANCE BOX主催国内ダンス留学@神戸5期生。近年はフリーのダンサーとして様々な振付家の作品に出演する他、映像作品の出演や自身の小作品の発表を通じて表現を模索している。
横山彰乃
ダンサー / 振付家。長野県出身。ダンスカンパニーlal banshees主宰。個々の感覚に着目した独自のムーヴメントを追求し、音との繫がりのある緻密な振付で性別に囚われない中性的なダンスを創作する。見落として通り過ぎてしまうような現実をファンタジックに切り取り、そして現実に戻す音楽的ダンスを体現する。 2022年度セゾン文化財団セゾン・フェローI。
http://www.yokoyamanaa.com
山崎広太|Kota Yamazaki
笠井叡に師事。2007年にニューヨーク・パフォーマンス・アワード(ベッシー賞)受賞。2012、2015年ニューイングランド財団より助成。2013年現代芸術財団アワード、2017年ニューヨーク芸術財団フェロー、2018年グッゲンハイム・フェローの各賞受賞。2021年ドリスデューク財団より助成。現在、一般社団法人ボディアーツラボラトリー主宰。ベニントン大学専任講師。Dance Base Yokohama ゲストアーティスト。
http://Kotayamazaki.com
吉田拓|Taku Yoshida
桜美林大学在学中よりダンサー・俳優として、学内外の舞台公演やテレビCMへの出演、舞台作品の発表など活動を重ねる。卒業後は自作の発表、KENTARO!! 振付作品への多数出演など。また、劇場勤務を経て、オルタナティブスペース〈VACANT〉にてダンス、映画、音楽、美術など多ジャンルのイベント制作に携わる。2021年よりパフォーマンスアート・サミット〈Stilllive〉へ参加。2022年5月、身体を用いた”自然”の再創造を試みた新作『蛇さえも透明』を発表。身体表現アーティストの協働プロジェクト〈Phyms〉発起人。
西村未奈|Mina Nishimura
山崎広太に師事する一方、禅思想の影響を受けながら自身の作家活動を展開する舞踊家、ダンスアーティスト。米ダンスマガジンベストパフォーマンス賞(2017)、米現代芸術財団賞 (2019)。Danspace Projectレジデンスアーティスト(2021-22)。近年の発表作品に「みんなで消えてみること」(2021)、「森の地図を描きながらエクソシストの反対語を探すこと」(2022)、「たとえば、『未来からきた。』とゆってみること」(2022)。米ベニントン大学MFAフェローを経て、2021年より同大学、専任講師。
www.minanishimuradance.com