About
Whenever Wherever Festival 2025
共生と社会と〈らへん〉
1秒に1秒進むtime machineを一緒につくるということ
2/1(土) SHIBAURA HOUSE
2/9(日) リーブラホール
ほか
アーティスト
2月1日(土)SHIBAURA HOUSE
宮下寛司、ワークショップ参加者
Aokid、畠中真濃、村上慧 ほか
都路拓未、ジュリア・ファン[Julia Huang](キュレーター:吉田拓)
山崎広太、穴山香菜、三浦宏予、山野邉明香、長沼航
たくみちゃん ほか|Aokid、参加者
穴山香菜、中屋敷南、西本健吾、松本奈々子(企画:チーム・チープロ)
西村未奈、北島由記子、田中瑞穂 ほか
2月9日(日)リーブラホール
Aokid、あだち麗三郎、酒井風、よだまりえ
山崎広太、モテギミユ、鶴家一仁、黒沼千春、望月寛斗、堀田千晶、リエル・フィバク
ARICA[藤田康城、安藤朋子、山崎阿弥]
木村玲奈 ほか|日比野桃子、岩田奈津季(キュレーター:WWFes2025)
岡啓輔、蟻鱒鳶ルダーズ
神村恵、萩原雄太&王梦凡、黒田杏菜、山縣太一、アグネス吉井
Special Program
1月18日(土)芝の家
木村玲奈 ほか
2月5日(水)・6日(木)東京都港区内
西村未奈、山川陸、梅原徹、河野咲子
オンライントーク
2月25日(火)
加賀⾕葵、⼩松菜々⼦、ちびがっつ!、⾓村悠野、Aokid、⻄村未奈、福留⿇⾥ ほか
3月1日(土)
郡司ペギオ幸夫、柳澤田実、山崎広太
*プログラム・アーティストは予告なく変更する場合があります。
キュレーター
WWFes2025キュレーター
Aokid|岩中可南子|五月めい|西村未奈|山崎広太
ゲストキュレーター
木村玲奈|たくみちゃん|チーム・チープロ|宮下寛司|吉田拓
開催情報
Whenever Wherever Festival 2025
共生と社会と〈らへん〉
1秒に1秒進むtime machineを一緒につくるということ
期間・会場:
- 2025年2月1日(土)SHIBAURA HOUSE
- 2025年2月9日(日)リーブラホール(港区立男女平等参画センター)
*ワークショップ・プレイベントは2024年11月から港区各所で始動
テクニシャン:河内崇
記録(写真・映像):酒井直之
グラフィックデザイン:松本直樹
ウェブサイト:中村泰之
制作:岩中可南子、林慶一
主催:一般社団法人ボディアーツラボラトリー
共催:(公財)港区スポーツふれあい文化健康財団〔Kissポート財団〕
お問い合わせ
E-mail:wheneverwherever.2020@gmail.com
Tel:080-3574-0207(担当:岩中)
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Graphic | Illust: Aokid + mina + Naoki sayuri Matsumoto
イントロダクション
Whenever Wherever Festival 2025
共生と社会と〈らへん〉
港区の風景とダンスが共存する、パフォーマンス・フェスティバル
Whenever Wherever Festival(WWFes)2025は、東京都港区のパブリックスペースや、港区立の施設などの会場でおこなわれる、ダンス/パフォーマンス・フェスティバルです。
ダンサーや振付家を中心としたアーティスト・コレクティブが運営するWWFesは、多数のアーティストらと協働し、実験的なプログラムを特徴とするフェスティバルを2009年より開催。今回は、5組6名のゲストキュレーターと共に企画をおこないます。
WWFes2025では、2024年11月より港区の複数の場所、主に区民センターなどを起点にしてワークショップやワーク・イン・プログレス(WIP)が進行します[*1]。そして、それらの一部成果発表やショーケースで構成されたイベントを、SHIBAURA HOUSEとリーブラホール(港区立男女平等参画センター内)を中心に2025年2月に実施し、さらにその後、トークシリーズで振り返りつつフェスティバルの可能性を掘り下げます[*2]。
WWFesは、場所と記憶と身体が浸透し、時空を越えて重なりあうような領域を、「周辺」を意味する〈らへん〉と名づけて主題化し、港区エリアで過去2回展開してきました[*3]。それは公園などの野外の場においても、新たなパフォーマンスの形態を見出そうとすると同時に、オルタナティブなプラットフォームを探る試みでもありました。
WWFes2025の探求は、その延長上に位置します。最大公約数的なあり方に収まりきらない、周縁的なアーティストらによる、独自の身体表現を伴う作品や思考の交換を通して、共生や社会を捉え直そうとすること。その実験には、無数の異なる、固有の時空間が内包されているはずです。そうした非同期的な生が、包括的(インクルーシブ)ではない方法で同期する瞬間を想像し、掴みとるための手がかりとして、掲げたコンセプトが「1秒に1秒進むtime machineを一緒につくるということ」です。
- * 1──4つのワークショップ・WIPを開催。詳細は「Workshop」欄をご覧ください。
- * 2──イベントの詳細情報は、12月頃公開予定です。
- * 3──場所を身体が横断するとき、知覚や記憶を伴って場所周辺に形成される固有の環境を指して、フェスティバルのコンセプトに据えた言葉として、〈らへん〉=アラウンドネスを提示。
コンセプト
1秒に1秒進むtime machineを一緒につくるということ
100年後の未来でもなく、戻りたいあの瞬間にでもなく、1秒に1秒、前にだけ進むtime machine。
わざわざつくらなくても、私たちは、すでに、1秒に1秒進むタイムマシーンに乗って日々生活しているともいえるし、相対性理論によれば時速300kmの新幹線で東京から博多に移動すると、10億分の1秒だけ先の未来に行くことになるらしい。そして、この先もしも光速移動による時空間のリープが可能になったとしても物理法則のなかでは時間軸を前方向にしか進めない。決して後戻りはできない。 そんな同じ時間軸を移動するいわゆる「タイムマシーン」ではなく、全く新しい「time machine」を考えてみる。
複数の時間軸が切断と接続を繰り返し、ぐにゃぐにゃと絡み合いながら、毎秒、新しい時空間を繰り出していく装置。未来の記憶のトレースや、過去に点在する未来の re-imagination、自他の領域の撹拌を、今、この場所で、コレクティブな身体のアクションに変換する装置。それは、たくさん練習して身体との同期率を上げなくちゃ効力を発揮しないマシーンのようなものかもしれないし、街中を歩いたり走ったりすることで気軽に稼働する、伸縮自在のスニーカーのようなものかもしれない。あるいは、ウィルスのように、身体を媒介とする無数のミクロ分子が、パブリックスペースを中心にじわじわと拡散しアクションを引き起こすか。異なるリズムや音波のバイブスが時空エネルギーを変容させていくグルーヴ型もありそう。
動力は人々や場所が発する複数方向に走るエネルギーのネットワーク。時間がぎゅっと凝縮されたliving storyで、あちこちがピコピコと点滅しだし、たくさんの差異の凹凸が、ぐるぐると勢いを加速させる。 そんな、time machineづくりのプロセスを協働しながら、見たことのない1秒先に一緒にいることができたらいいなと思う。
アーカイブ
Whenever Wherever Festival(WWFes)とは
WWFesは、ダンスアーティストらによるコレクティヴが運営する身体芸術のフェスティバルです。アーティストが創造する環境自体を問い、創作プロセスや先鋭性を重視したプログラムを特徴とします。またキュレーター制によって多くのアーティストがかかわり、11回目を迎える今回、5組6名のゲストキュレーターと協働します。
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〈ら線〉でそっとつないでみる
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Mapping Aroundness──〈らへん〉の地図
Becoming an Invisible City Performance Project〈青山編〉──見えない都市