About
Whenever Wherever Festival 2025
共生と社会と〈らへん〉
1秒に1秒進むtime machineを一緒につくるということ
2/1(土) SHIBAURA HOUSE
2/9(日) リーブラホール
*プログラム詳細情報は、2024年12月公開予定。
アーティスト(予定)
ワークショップ
《クラブに行く倶楽部》
たくみちゃん
《インターウニ勉強会♯2:港区で(自分なりの)生の形式を見つける》
宮下寛司、木村玲奈、super-KIKI
《ローラースケート de DANCE DANCE DANCE!》
チーム・チープロ、穴山香菜、中屋敷南
《どんなに街が発展しようと、このからだは人を見つけ挨拶とかをしたがるクルー》
Aokid、畠中真濃、村上慧
ダンスプロジェクト
《ダンスタイムカプセル》
木村玲奈
《盆踊りアナーキー!》
西村未奈
ショーケース
《サイトスペシフィックダンス》
山崎広太、モテギミユ、鶴家一仁、黒沼千春、望月寛斗、堀田千晶、リエル・フィバク[Liel Fibak] ほか
《新橋おじさんリサーチ》(仮称)
山崎広太、穴山香菜、三浦宏予、山野邉明香、長沼航
《LIVE「し〜O〜C〜お〜」》
Aokid、あだち麗三郎、酒井風、よだまりえ
《幽閉の劇場と8感のラップ》
西村未奈、山川陸、梅原徹
《NEGAERI》
ARICA[藤田康城(演出)、安藤朋子(出演)、山崎阿弥(声)]
《これからのダンスアーティストのためのショーケース》
都路拓未、ジュリア・ファン[Julia Huang](キュレーター:吉田拓)
日比野桃子、岩田奈津季(キュレーター:WWFes2025)
《Not about Judson in Tokyo》
神村恵、萩原雄太&王梦凡、黒田杏菜、山縣太一、アグネス吉井(キュレーター:WWFes2025)
トークシリーズ
「蟻鱒鳶ルトーク」(仮称)
岡啓輔
オンライントーク「共生と社会と〈らへん〉」理論編(仮称)
郡司ペギオ幸夫 ほか
オンライントーク「共生と社会と〈らへん〉」実践編(仮称)
Aokid、西村未奈、福留麻里(予定) ほか
ほか予定
*プログラム・アーティストは予告なく変更する場合があります。
キュレーター
WWFes2025キュレーター
Aokid
岩中可南子
五月めい
西村未奈
山崎広太
ゲストキュレーター
木村玲奈
たくみちゃん
チーム・チープロ
宮下寛司
吉田拓
開催情報
Whenever Wherever Festival 2025
共生と社会と〈らへん〉
1秒に1秒進むtime machineを一緒につくるということ
期間・会場:
- 2025年2月1日(土)SHIBAURA HOUSE
- 2025年2月9日(日)リーブラホール(港区立男女平等参画センター)ほか予定
*ワークショップ・プレイベントは2024年11月から港区各所で始動
テクニシャン:河内崇
記録(写真・映像):酒井直之
グラフィックデザイン:松本直樹
ウェブサイト:中村泰之
制作:岩中可南子、林慶一
主催:一般社団法人ボディアーツラボラトリー
共催:(公財)港区スポーツふれあい文化健康財団〔Kissポート財団〕
お問い合わせ
E-mail:wheneverwherever.2020@gmail.com
Tel:080-3574-0207(担当:岩中)
イントロダクション
WWFes2025
共生と社会と〈らへん〉とは
Whenever Wherever Festival(WWFes)2025は、東京都港区のパブリックスペースや、港区立の施設などの会場でおこなわれる、ダンス/パフォーマンス・フェスティバルです。
ダンサーや振付家を中心としたアーティスト・コレクティブが運営するWWFesは、多数のアーティストらと協働し、実験的なプログラムを特徴とするフェスティバルを2009年より開催。今回は、5組6名のゲストキュレーターと共に企画をおこないます。
WWFes2025では、2024年11月より港区の複数の場所、主に区民センターなどを起点にしてワークショップやワーク・イン・プログレス(WIP)が進行します[*1]。そして、それらの一部成果発表やショーケースで構成されたイベントを、リーブラホール(港区立男女平等参画センター内)、SHIBAURA HOUSEを中心に2025年2月上旬に実施し、さらにその後、トークシリーズで振り返りつつ、フェスティバルの可能性を掘り下げます[*2]。
WWFesは、場所と記憶と身体が浸透し、時空を越えて重なりあうような領域を、「周辺」を意味する〈らへん〉と名づけて主題化し、港区エリアで過去2回展開してきました[*3]。それは公園などの野外の場においても、新たなパフォーマンスの形態を見出そうとすると同時に、オルタナティブなプラットフォームを探る試みでもありました。
WWFes2025の探求は、その延長上に位置します。最大公約数的なあり方に収まりきらない、周縁的なアーティストらによる、独自の身体表現を伴う作品や思考の交換を通して、共生や社会を捉え直そうとすること。その実験には、無数の異なる、固有の時空間が内包されているはずです。そうした非同期的な生が、包括的(インクルーシブ)ではない方法で同期する瞬間を想像し、掴みとるための手がかりとして、掲げたコンセプトが「1秒に1秒進むtime machineを一緒につくるということ」です。
- * 1──4つのワークショップ・ WIPの参加者募集を開始しました。詳細は「Workshop」欄をご覧ください。
- * 2──イベントの詳細情報は、12月頃公開予定です。
- * 3──場所を身体が横断するとき、知覚や記憶を伴って場所周辺に形成される固有の環境を指して、フェスティバルのコンセプトに据えた言葉として、〈らへん〉=アラウンドネスを提示。
コンセプト
1秒に1秒進むtime machineを一緒につくるということ
100年後の未来でもなく、戻りたいあの瞬間にでもなく、1秒に1秒、前にだけ進むtime machine。
わざわざつくらなくても、私たちは、すでに、1秒に1秒進むタイムマシーンに乗って日々生活しているともいえるし、相対性理論によれば時速300kmの新幹線で東京から博多に移動すると、10億分の1秒だけ先の未来に行くことになるらしい。そして、この先もしも光速移動による時空間のリープが可能になったとしても物理法則のなかでは時間軸を前方向にしか進めない。決して後戻りはできない。 そんな同じ時間軸を移動するいわゆる「タイムマシーン」ではなく、全く新しい「time machine」を考えてみる。
複数の時間軸が切断と接続を繰り返し、ぐにゃぐにゃと絡み合いながら、毎秒、新しい時空間を繰り出していく装置。未来の記憶のトレースや、過去に点在する未来の re-imagination、自他の領域の撹拌を、今、この場所で、コレクティブな身体のアクションに変換する装置。それは、たくさん練習して身体との同期率を上げなくちゃ効力を発揮しないマシーンのようなものかもしれないし、街中を歩いたり走ったりすることで気軽に稼働する、伸縮自在のスニーカーのようなものかもしれない。あるいは、ウィルスのように、身体を媒介とする無数のミクロ分子が、パブリックスペースを中心にじわじわと拡散しアクションを引き起こすか。異なるリズムや音波のバイブスが時空エネルギーを変容させていくグルーヴ型もありそう。
動力は人々や場所が発する複数方向に走るエネルギーのネットワーク。時間がぎゅっと凝縮されたliving storyで、あちこちがピコピコと点滅しだし、たくさんの差異の凹凸が、ぐるぐると勢いを加速させる。 そんな、time machineづくりのプロセスを協働しながら、見たことのない1秒先に一緒にいることができたらいいなと思う。