Whenever Wherever Festival 2010

アーティスト井戸端会議

また、一つの種が蒔かれたという印象で、このような会議を開くことができて本当に嬉しかった。
スタジオラボ北尾さんチームがゲネプロのときに、5Fのギャラリーで、畳を敷いて、薄暗い中。サマーキャンプで、皆で夜を過ごす、わくわくした雰囲気の中の設定。

先ずは、紙幣はただの紙であり、価値がないものとして考えた場合、先ず、交換ということが重要なファクターになる。それに関連して、WWFesにおける、インターシップのことが、何か重要なミソを秘めていると予感する。例えば、彼女らは、自由にクラスを受けることができ、多くものを吸収し、その受講料の交換として、WWFesではスタッフとして関わらなければならない。そのスタッフも、照明、舞台監督、制作等、同時に勉強することになるのである。そのことから、連想すること発想することは何かと尋ねながら始まった。

もっとも社会的にマイナーなダンスで、どういうふうにダンスをしながら生活を続けることができるかということは誰もが思っていること。マイコちゃんは、介護との両立。チヒロちゃんは、今大学4年生で、どのように続けることができるかのという不安。カドさんは、ジョウさんの、海外で活躍しているアーティストを聞く会を増やし、成功した人たちのマニュアルをもっと伝えるべきだとか、いろいろ。

最終的な意見として、ダンスの範囲内でできることはないのかということ。例えば、照明家に普段支払うお金は、一日35,000円、高い。ダンサーも振付家も照明が出来ればいいのにと普段から思っていた。アーティストのための照明、または舞台監督のクラスを今後WWFesで持ちたいし、ダンサーで音楽が作れない人は、ダンサーで少しでもできる人とシェアし、その報酬として何かを考えること。または、そこから発展する仕事へと結びつけること。そしてその仕事とダンスを両立させること。ベンチャー企業は全て、最初はプロフェッショナルでなくても、人とのシェアを通して発展させている現状。他にも、ダンスの範囲内から、発展させることが、絶対的にあると予感する。
先ずは、シェアする、シェアできる、そして出会う場を設定することが必要ではないかと思った。また、直ぐにでも、この井戸端会議を開こうと思った。

report by 山崎広太


企画:山崎広太、JOU

2010年7月6日
アサヒ・アートスクエア

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Photo: Photo:Body Arts Laboratory

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