Whenever Wherever Festival 2013

Powered by Emotion

マルテン・シュパンベルグ ソロ公演


10/20[日]16:00-
1,000円[予約]
会場:森下スタジオ C

歌って踊りたいという欲望から、経験や技術力とは無関係に、既存作品を巻き込み、かつ作品自体のアイデンティティーや属性などの考察から生み出されたマルテン・シュパンベルグによるソロ作品。ベルリンのTanz im Augustからの委託で制作され2003年の初演以来、ニューヨーク、シドニー、メキシコ、ブエノス アイレス、スウェーデンなどの都市で様々なかたちで公演。

既存作品とその関係性への興味から、バッハのゴールドベルク変奏曲のためのスティーヴ・パクストンのダンス映画(監督:ウォールター・ヴァーディン)とブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブの音楽という確固たる評価をもつ、二つのアート作品が素材となっている。

パフォーマーの無力さと、扱う素材に対しての困惑を通して、観客は自らの美的意識との新たな関わりを余儀なくされるだろう。観る者はスティーヴ・パクストンのダンスを、ブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブの感傷的な愛の歌を体験しながら、同時に全く別のものを目撃するのだ。つまり《Powered by Emotion》は、徹底的に不自然な方法で生みだされる、究極に自然な形態の作品なのである。

Mårten Spångberg: Powered by Emotion from Mårten Spångberg on Vimeo.


マルテン・シュパンベルグ|Mårten Spångberg
スウェーデン、ストックホルム在住の振付家
実験的な試みや多様な形式・表現方法を取り入れた創作プロセスにより、振付という領域の拡張に取り組んでいる。1994年よりパフォーマーとして活動を始め、1999年よりソロからグループ作品、ウィリアム・フォーサイス/フランクフルトバレエ団などへの振付を含む作品発表を国内外で精力的に行なう。2011年にはグザヴィエ・ル・ロワとの共同作品をベネチアビエンナーレで公演、また、建築家トール・リンドストランドとのプロジェクトInternational Festivalなどを展開している。
ストックホルム・パナシアフェスティバル、Body Currency/ウィーンフェスティバル、リスボン グルベンキアン財団CAPITALS、フランクフルト・インターナショナル・サマー・アカデミーなど国際フェスティバルや機関のディレクターを務める。2006年には、ネットワーク・オーガニゼーションINPEXを立ち上げ、出版プロジェクト「The Swedish Dance History」を監修。ライターとして本の出版や、ストックホルムの雑誌『Aftonbladet』『Dagens Nyheter』にダンス批評家として寄稿(1990-97)し、2011年に初の著書『Spangbergianism』を出版。
人材育成にも貢献しており、過去にはヨーロッパに於ける重要なダンス教育機関、P.A.R.T.S(ブリュッセル、ベルギー)、Ex.e.r.ce(モンテペリエ、フランス)、インパルスタンツ(ウィーン、オーストリア)、ストックホルム演劇大学で、ダンス理論および実技の講師を勤める。2008年、ストックホルムダンス大学振付科のMAプログラム(修士課程)ディレクターに就任。
http://martenspangberg.org/

Photo: Photo:Body Arts Laboratory

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