スキゾダンス
日時:2023年2月10日(金)19:40−20:00
会場:SHIBAURA HOUSE
振付・出演:山崎広太
チケット:Peatix(要事前購入)※下記は一般料金。港区・U24/O65割引あり。
- 2/10(金)|1日券3,000円
- SHIBAURA HOUSE 2日セット券5,000円・3日セット券7,000円
内側から絶えず溢れ出るムーブメントの欲望。欲望を表出するには如何に断絶することが鍵。通常の意味での断絶は、休む止めるリセットなのだが、このムーブメントのユニークなとこは、動くことによって分断すること。動くことそのものは空白に向かって意味もなく発射され、その零点数秒に脳が瞬時に働き、それによってムーブメントの意味や記憶が決定され、そしてそれをまた瞬時に断絶するムーブメントのストラクチャー。
ダサカッコワルイ・ダンス
日時:2023年2月10日(金)20:00−20:40
会場:SHIBAURA HOUSE
振付・出演:白神ももこ、大塚郁実、鶴家一仁、山野邉明香、宮脇有紀、阿目虎南、横山彰乃、Aokid
キュレーター:山崎広太
※チラシ記載の山崎広太は都合により、出演中止となりました。
チケット:Peatix(要事前購入)※下記は一般料金。港区・U24/O65割引あり。
- 2/10(金)|1日券3,000円
- SHIBAURA HAUSE 2日セット券5,000円・3日セット券7,000円
土方巽の逸話、経験のないダンサーを数時間監禁して、そしてワザと金ピカのエナメルの靴を穿かせて無理やり舞台に出させた。この時、彼は恥も外聞も捨てて何かと交信した、また何かが降りたのではないかと想像する。僕自身もこのダサカッコワルイを試みると稀にどこかに行ってしまった自分を瞬間でも感じた時があった。一方、フォーサイスの作品では、いきなり作品を台無しにするような分断が多く行われる。もちろんムーブメントのシークエンスにおいても。分断はこのダサカッコワルイの基本。でもダサカッコワルイ・ダンスって一体、何だろう?
※本公演は、郡司ペギオ幸夫の外部・異界を呼び込む概念「ダサカッコワルイ」(『やってくる』医学書院、2020)に着想して行われる。
レビュー
– 郡司ペギオ幸夫|これは確かに、ダサカッコワルイ・ダンスだわ
– 冨塚亮平|令和三年のドッジボール
山崎広太|Kota Yamazaki
笠井叡に師事。2007年にニューヨーク・パフォーマンス・アワード(ベッシー賞)受賞。2012、2015年ニューイングランド財団より助成。2013年現代芸術財団アワード、2017年ニューヨーク芸術財団フェロー、2018年グッゲンハイム・フェローの各賞受賞。2021年ドリスデューク財団より助成。現在、一般社団法人ボディアーツラボラトリー主宰。ベニントン大学専任講師。Dance Base Yokohama ゲストアーティスト。
http://Kotayamazaki.com
白神ももこ|Momoko Shiraga
振付家・演出家・ダンサー。ダンス・パフォーマンス的グループ「モモンガ・コンプレックス」主宰。全作品の構成・振付・演出を担当。無意味・無駄を積極的に取り入れユニークな空間を醸し出す作風には定評がある。フェイスティバル/トーキョー20にてミュージカル的ダンス・パフォーマンス『わたしたちは、そろっている。』を上演したり、近年ではデフ・パペットシアター・ひとみの『百物語』で人形劇の演出を担当するなど、不思議な広がりを楽しんでいる。2017—2018年度セゾン文化財団ジュニアフェロー。現在、埼玉県富士見市民文化会館キラリ☆ふじみにて芸術監督を務めている。
大塚郁実|Ikumi Otsuka
日本大学芸術学部洋舞コースを卒業。大学在学中から柴田恵美の作品に関わり、コンテンポラリーダンスの世界を知る。その後踊りの基礎を酒井亜矢から学ぶ。鈴木竜を芸術監督とするL.A.Bに2年間参加。現在は梅田宏明が主催するSomatic Field Projectで活動中。自身の作品では「ダンスがみたい!新人シリーズ15」にてオーディエンス賞を受賞。国際交流基金企画のベトナム公演でソロ作品を発表。
鶴家一仁|Kazuhito Tsuruga
英国Rambert school of Ballet and Contemporary dance卒。同校在学中にKerry NichollsやMark Baldwinなどの作品で主要な役を踊る。卒業後Pichet Klunchun演出「Toky Toki Saru」や扇田拓也演出「エリサと白鳥の王子たち」、小池博史演出「Fools on the Hill」、Will Tuckett演出「ピサロ」、山崎広太、Antibodies Collective、倉田翠、石井則仁、スズキ拓朗等の作品に出演。また、ロンドンでTimeout誌に取り上げられたGingerline による「The Grand Expedition」にてオリジナルキャストを務める。2016年本牧アートプロジェクトレジデンスアーティスト。
山野邉明香|Asuka Yamanobe
静岡生まれ、横浜育ち。多摩美術大学美術学部芸術学科修了。大学在学中にコンテンポラリーダンスに出会う。年、黒沢美香&ダンサーズとして活動。黒沢作品にダンサーとして出演する他、メンバーと共同で振付した作品を発表する。文化庁・NPO法人DANCE BOX主催国内ダンス留学@神戸5期生。近年はフリーのダンサーとして様々な振付家の作品に出演する他、映像作品の出演や自身の小作品の発表を通じて表現を模索している。
宮脇有紀|Yuki Miyawaki
幼少時よりバレエを始める。16歳でオーストラリアにバレエ留学。帰国後、日本女子体育大学に入学。 “社会におけるダンスの価値” を探すため “まず社会を知る”という安易な考えで、IT企業に就職するが創作への探究心を抑えられず、国内ダンス留学@神戸6期に参加。2018年よりソロ作品創作を開始。今年度、自身初の単独ソロ公演「光彩陸離」を発表。 “心踊るカラダ” を作品創作で大切にしている。その他、山崎広太、三浦宏之、岩渕貞太、太田ゆかり、笠井瑞丈、鈴木ユキオ等の作品に出演。
https://www.yukimiyawaki.com/
阿目虎南|Conan Amok
振付家/ダンサー。燦然CAMP主宰。A5yl/燦然光芒芸術監督。2008-2019年大駱駝艦に所属、麿赤兒に師事。主な振付/出演舞台:「大馬車道 虎の舞」(文化庁、現代舞踊協会主催)。英国アカデミー賞公認映画祭 Aesthetica short film festival ダンス部門入選(主演映画「BUTOH DANCE」)。International Gombrowics Festival 団体賞受賞(主演舞台「KOSMOS/コスモス」) 。
横山彰乃|Akino Yokoyama
ダンサー / 振付家。長野県出身。ダンスカンパニーlal banshees主宰。個々の感覚に着目した独自のムーヴメントを追求し、音との繫がりのある緻密な振付で性別に囚われない中性的なダンスを創作する。見落として通り過ぎてしまうような現実をファンタジックに切り取り、そして現実に戻す音楽的ダンスを体現する。 2022年度セゾン文化財団セゾン・フェローI。
http://www.yokoyamanaa.com
Aokid|アオキッド
ブレイクダンスをルーツに持ち東京造形大学在学中よりダンスにおけるインプロビゼーションを起点とし、言葉や音楽、ドローイング、イベントといった方法へとその手法を拡張し。舞台や紙上、あるいは都市へとスケールを変形させながら活動を展開する。『Aokid city』(2012~)、『どうぶつえん』(2016-)、『ストリートリバー&ビール』(2019-)などのプロジェクトを展開。