Whenever Wherever Festival 2009

ひらく会議

ラウンドテーブル

7/10[金]18:30-21:45 
500円
出演:岩渕貞太、大橋可也、武元寿賀子、手塚夏子、羊屋白玉、平原慎太郎、山縣太一、山崎広太、ユン・ミョンフィ ほか
[コーディネーター:山崎広太]

ここ数年、コンテンポラリーアート・シーンにおいて、新たなアーティスト同士のコミュニティーが多数生まれはじめている。その背景には、従来のシステムへの批判があると予測される。アーティスト同士での活動の方が、スムースであり、新しいシステムを導入しやすい。ある若い振付家は、有名になって大劇場で連続公演することに魅力はないと言う。劇場で享楽することだけではない、一般社会における生活レベルでの生きたパフォーミング・アーツのあり方を模索し、また、経済低迷のなかで、新しく、多様なシステムを考える必要がある。
このラウンドテーブルは、こうした状況下で、アーティスト同士が各々の思想を確認し合うものであり、批評家、オーガナイザー、一般の方への、創作活動における新たなチャレンジとして関連付けたい。


岩渕貞太|Teita Iwabuchi
振付家・ダンサー。玉川大学芸術学科にて演劇を専攻。在学中から演劇と並行して日本舞踊・舞踏などを学ぶ。ダンサーとしてAPE、ニブロール、伊藤キム+輝く未来、Co. 山田うん、Ko&Edge. Coなどに参加。同世代アーティストによるユニット、群々(むれ)のメンバー。

武元賀寿子|Kazuco Takemoto
1959年石川県出身。小学生で日本舞踊、のちにモダンバレエ。母校の日本女子体育大学・短大で助手を勤め、86年文化庁派遣で渡米。数多くの舞踊家と関わる傍ら、演奏する音楽家の舞踊的身体・人の存在のあり方に興味を持ち、コラボするうち、身体が”脳”化している自身をみつめるようになる。DanceVenus主宰。

手塚夏子|Natsuko Tezuka
20代中頃、誰にでもあるようなくだらない失恋をして、自分を観察することを覚える。それから「観察」が自分の手法になるまで5年。様々な勘違い、思い込み、イメージの安売り、一通りやって、大恥をかいて、友達を無くして、でもモチベーションだけは失うこと無く5年。手法を見いだしてから、崖っぷちから飛び降りるような実験を重ねて更に5年以上。これだけ時間をかけて過程を経れば、誰にでもそれなりのレベルの作品は作れるようになると思う。だけど、これじゃ無駄が多すぎですね。

羊屋白玉|Shirotama Hitsujiya
1994年「指輪ホテル」設立に立ち会う。以来、全ての作品の劇作、演出をつとめる。廃工場やテニスコート、書店、レストラン、ストリップ劇場など、オルタナティブスペースでの空間演出と、国内外を問わず女性パフォーマーのみで構成されるドラマツルギー(演劇論)を通して、新しい社会観や世界観のあり方を提示してきた。2001年よりAsian Cultural Councilのフェローシップで、ニューヨークに演劇留学。06年よりヨーロッパ・北米・南米ツアーを実施。
http://www.yubiwahotel.com

平原慎太郎|Shintaro Hirahara
2004–07年Noismに所属、その後フリーランスに。「瞬 project」「c/ompany」「棘」等様々な活動形態で振付家、舞踊家として活動する。
http://www.shun-project.com

山崎広太|Kota Yamazaki
振付家、ダンサー。カンパニーKota Yamazaki Fluid hug-hug主宰。ベニントン大学ゲスト講師、コロンビア大学非常勤教授。2007年振付家部門でベッシー賞。東京、NYを拠点に活動。

ユン・ミョンフィ|Yun Myong Fee
東京生まれ。7歳より韓国/朝鮮舞踊を始め、バレエ・気功・ヨガ等も学ぶ。1995年独自の活動を開始。98年ダンスカンパニー枇杷系のメンバーとなり、国内外で創作と上演を重ねる。2006年フリーとなり、イタリー各地やNYでソロ、指輪ホテル「EXCHANGE」等へも出演。

Photo: Photo:Body Arts Laboratory

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