- education
- festival
6/12[土]15:00-18:00
6/26[土]15:00-18:00
各1,000円
日本ではダンスを社会的な現実から切り離し、自由で純粋無垢な「アート」として考えようとする傾向が強い。しかし実際には、われわれがダンスを考え、想像力を働かせる時、そこにはいつも暗黙の前提(=無意識の領域)が様々にある。そこで、とくにアートだけを見ていたのでは視野に入りにくい諸事情に目を向けてみたい。そしてわれわれの想像力やダンスの地盤を掘り返し、今よりも大きなゲームができるグラウンドを開拓したい。テーマは四つ。
1. 経済基盤や統治形態など、社会構造の変化はダンスのコンテクストをどう変えるか。
2. 伝統が創られる時、捨てられる時。
3. 冷戦とアメリカの東アジア戦略はわれわれの価値観をどのように方向づけてきたか。
4. テクノロジーの受容は身体やダンスのあり方をどう変えるか。
(各日レクチャー後にフリーディスカッションを行ないます)
武藤大祐|Daisuke Muto
1975年生まれ。ダンス批評家。群馬県立女子大学専任講師(美学、ダンス史・理論)。共著に『Theater in Japan』、論考に「イヴォンヌ・レイナー『トリオA』における反スペクタクル」「差異の空間としてのアジア」「反スペクタクルと無意味の狭間」など。韓国のダンス月刊誌『MOMM』にて時評を連載中。2008年よりIndonesian Dance Festival 共同キュレーター。
Photo: Photo:Body Arts Laboratory