Body Arts Laboratoryinterview

居場所についてのインタビュー

生活する場所、ダンスなどのコミュニティ、劇場やイベントなどあるいっときの居場所など、さまざまな「居場所」について——。2020年1月に行われたWWFesリサーチイベント「しきりベント!vol.3」の福留企画で、「記録」を巡るダンス作品と、インタビューで参加していただいた黒田杏菜さん。イベントの時間の録音という「記録」で参加していただいた大城真さん。そのお二人をゲストに、「しきりベント!vol.3」のアーカイブ(インタビューと音源)を紐解きながら、今秋、ほぼ同時期に大きく「居場所」が変化したというそれぞれの2021年現在のインタビューを交えて配信します。

また、大城真さんによる「しきりベント!vol.3 元映画館の記録」音源を、2021年12月1日から26日まで1日1本ずつSoundCloud上でアップ。1日毎に記録の中の時間も進んでいき、WWFes2021の最終日でもある12月26日には、記録音源の中の「しきりベント!vol.3」も終盤を迎え、時間と場所を超えて進行が同期しました。[福留麻里]

*本稿は「Whenever Wherever Festival 2021 Mapping Aroundness——〈らへん〉の地図」オンラインプログラムとして発表された。


黒田杏菜 インタビュー|2020

居場所についてのインタビュー · 黒田杏菜インタビュー2020

ダンスと記録を巡る話
シドニーを拠点にダンス作品を制作する黒田杏菜さんは、最近「記録写真」をあまり残さないようにしているという。「記録」と「記憶」の関係性、シドニーと東京のダンス、振付の記録についてなど、ダンサーからダンサーに聞く、ダンスと記録を巡る話。

[インタビュー日時:2020年1月24日 19:20−20:00]

関連イメージ
黒田杏菜|振付ノート

関連リンク
・Murasaki Penguin|https://www.murasakipenguin.com
・ニブロール《Super perfect》|https://stspot.jp/schedule/?p=2698
・Charemaine Seet|http://www.seetdance.com/charemaine
・Murasaki Penguin《Sit》|https://www.murasakipenguin.com/works/sit/


黒田杏菜 インタビュー|2021

居場所についてのインタビュー · 黒田杏菜インタビュー2021

2020年1月の「しきりベント!vol.3」から約2年。
つい数ヶ月前から日本に移住し、新しい「居場所」づくりをしている黒田杏菜さんの現在地とこれからについて、2020年のインタビューを振り返りながらおしゃべりしました。

[インタビュー日時:2021年12月3日 20:00-21:00]

関連リンク
・Murasaki Penguin Project|https://www.instagram.com/murasakipenguinproject/


大城真 インタビュー|2021

居場所についてのインタビュー · 大城真インタビュー 2021

Makoto Oshiro · 三河島 – Mikawashima

2021年秋からベルリンで学生生活をはじめられた大城真さん。2020年「しきりベント!vol.3」の時間を振り返りながら、新しい環境での大城さんの音や作品との関わり方の変化、これまでとこれからのことなど、伺いました。

[インタビュー日時:2021年12月6日 22:00-23:00]

関連リンク
・大城さんのレーベル Basic Function|https://basicfunction-releases.bandcamp.com
・レーベルから出してる中村ゆいさんのカセット|https://basicfunction-releases.bandcamp.com/album/blackgrounds-3
・バンド 夏の大△|https://youtu.be/F3Og_nt9ru0


大城真 音源|2020

居場所についてのインタビュー · しきりベント3 元映画館の記録 01(Yoga)

しきりベント!vol.3 元映画館の記録
随時その場で起こり続けている無数の出来事、運動、対話、気配の録音(録音:大城真)。

[録音日程:2020年1月24日−26日|時間:ランダム|場所:元映画館内各所]

※「しきりベント!」は、Whenever Wherever Festivalのリサーチイベントとして空間を“しきる”ことを軸に2019−2020年に全3回開催された。vol.3は、元映画館(東京都荒川区)とその周辺で、オールナイトを挟んで3日間行われた。記録写真はこちら


黒田杏菜Anna Kuroda
ダンサー・振付家
身体の内側と外側にふれる空気を繊細に切り、鋭く、独特なリズムを持つ。細胞の感覚や記憶が見る人に残り、目に見えない身体をつくる事を心がけている。2010年よりサウンドマルチメディアアーティストDavid KirkpatrickとMurasaki Penguinの活動をしている。
https://www.murasakipenguin.com

大城真Makoto Oshiro
アーティスト・サウンドエンジニア
音を出すために自作した道具、または手を加えた既製品を使ってライブパフォーマンスを行う。それと平行して音や光、振動や周期の干渉を利用したインスタレーション作品を発表している。近年は川口貴大、矢代諭史とのユニット“夏の大△”としても活動している。また、フリーランスで録音・ミックス・マスタリングなど主に録音物の制作に携わっており、最近の仕事ではGofish《光の速さで佇んで》、Preparationset《perception》、The Dead Goldfish《Ensemble「fishy tails》などを手掛けている。

福留麻里Mari Fukutome
ダンサー・振付家
2001年より新鋪美佳とダンスデュオほうほう堂として活動。2014年ソロ活動開始。劇場での作品発表、川原、公園、道等、様々な場所でのパフォーマンスやワークショップ、他分野作家との共同制作、からだを巡る小さな指示書を配信する「ひみつのからだレシピ」(BONUSとの共同企画)等、いくつもの関係性とやりとりから生まれる感覚や考えや動きを見つめ紡ぐ。2020−2021年度セゾンフェローⅠ。2020年より山口県在住。